GS新掲示板 過去発言[46](No.2901〜3000)

ここにはBBSの過去発言(発言No.2901〜3000)が収録されています。


[3000] 今更ですが 投稿者:じぇ 投稿日:2003/06/15(Sun) 22:38  
太平洋戦記2、期待しております。
一等輸送艦が登場するとのことですが、ルール上も何か配慮されるか過去ログを見たところ、
去年に話題になっていましたね。そこでは、「入港直後でも揚陸できる」とコメントが
ありました。しかしこの艦は、「日の暮れないうちに敵機の行動半径ギリギリのところまで
近寄っておいて、日没と同時に全速力で目的地に急航し、(中略)夜の明けないうちに
再び敵の制空圏外に退却するのである。だから速力は十分なければならない。搭載物資は
二時間くらいで空になる程度以上は積めても意味が無い。(堀 元美)」とのコンセプトで
設計されており、「入港直後に物資を揚陸し、直ちに出港できる」でないと、
制空権確保が前提のLSTと比べて、あんまりかわいそうですね。

カタパルトは、確か日本は火薬式しか実用化していなかったので空母には搭載できなかったように
記憶しておりますが、その辺詳しいかたお願いします。

ちなみに、私が去年の第4回八八艦隊トーナメントのときに、某所で大荒れの原因になる質問をしてしまった
「占守」です。各方面にご迷惑をおかけしたようで、なんとなく申し訳なく(特に明石耕作様) 、
その後は遠ざかっておりましたので、去年の6月以降の占守氏は私ではありません。

[2999] そんな無茶な 投稿者:オメガのジョー 投稿日:2003/06/15(Sun) 21:37  
>ムスタングをコテンパンにやっつけられる艦戦がほしい
これには驚きました、そんな無茶な意見もあったんですか。デザイナーとしては苦労されたことでしょう。
小生浅学なのでわからないものですが、ムスタングの最終生産型の
P−51H超えれるレシプロ機は無いと思います。あとは、米軍もジェット戦闘機の時代でP−51Hも韓国軍の装備となったわけですから。
話を元に戻しますとGS社らしさは(硬派的に)事実をベースとしたデータな訳ですから・・・。どうしても力勝ちしたい方はそのためのエディターと思うのがいいような気もしますが。

[2998] 空母と艦戦 投稿者:明石耕作 投稿日:2003/06/15(Sun) 21:25  
>この辺は当時の米海軍に聞いてみたいところですが、私はアレンM・サムナー級まで
>駆逐艦搭載用軽量連装両用砲の開発に成功しなかった、という阿部説に賛同します。
そうですね。それに関しては同意です。
ところで、他の条件が全く同じ場合、平射砲と仰角のみ挙げた兼用砲、装填機構まで改良した高射砲の重量差というのは
どれくらいあるんでしょうねぇ? 資料を集めて比較してみれば面白そうです。

>新高改装空母(2973)
個人的には、信濃や新高改装などの「水上戦闘艦→空母」の艦型は、
「一括解体を封印して順次解体のみでプレイ」時に脚光を浴びる為に存在すると
考えていたりします。史実同様戦艦増強していたら空母が大量損失、ドッグを眺めて
「・・・・・・この艦ちょうど胴体出来てるから空母にしちゃおう」と・・・・・・

>ジェット艦戦の是非
ジェット艦戦を運用するに必要な物としてはカタパルト以外にアングルドデッキもありますね。
天山艦攻の実用化がアレスティングフックの不具合で手こずった日本の艦載機開発を考えるに、
RATOという裏技で乗り切れない着艦事故対策は発艦問題よりも深刻化も知れません。
ついでに発艦の問題は、大鷹を初めとする(隼鷹、飛鷹を除く)商船改装空母が
共通して悩んでいた問題でもありますが、この辺を真面目に再現するとなると、
艦載機の機種ごとに発着艦性能のデータ化を、空母の艦型ごと(順次改装による
カタパルト搭載をルール化すれば個艦ごと)にカタパルトの有無、艦載機の発進
性能をルール化する必要があります・・・・・・となると資源運用を中心とする
戦略級にはちとそぐわないような気がしますね。

それにしても、水上機に関しては米英に一歩出遅れたとはいえカタパルトを常用していたのが
艦載機となると最後まで実用化できなかったと言うのもなかなか面白い(?)物で。
やっぱり、零戦を初めとする過度の軽量化が招いた強度不足の弊害なのでしょうかねぇ。

ジェット艦戦以外の可能性としてですが、陸海軍の折衝が上手くいっていれば四式戦、五式戦の
艦載化。また、史実でも試されていた紫電改の艦載化辺りが良いかも知れません。
後者はややしんどいでしょうが、前者であればF4UやP−51Dともある程度
戦えた機体ですし、実現すればある程度の戦力にはなったのではないか・・・・・・
と考えた物の、艦載化に伴う問題の発生で多分駄目になるでしょうね・・・・・・

全くのIFであれば、米軍のF6F→F8F、英軍のテンペスト→シーフュリーの様に
烈風をダウンサイジングした艦戦などが良かったのではないか、等と考えています。
実際、日本海軍の傾向を考えると、烈風こそが系列から外れた異常な機体の様な
気もしますし・・・・・・もっとも、学研「太平洋戦史 Vol.40「烈風と烈風改」では
二十試艦戦三菱案(微風さんの挙げられた機体ですね)は想像図とはいえ全幅16m・・・・・・


う〜む、やっぱりスケールが大きい分考える事も非常に多いですねぇ。後一月。いろいろと楽しみです。

[2997] Re[2996][2994][2983]: 再確認 投稿者:微風 投稿日:2003/06/15(Sun) 21:03  
さっそくの御回答、ありがとうございます。

>「ムスタングをコテンパンにやっつけられる艦戦がほしい」と言う意見が大変多いんだ。

それは確かにジェット出すしかないですね...納得しました。
二十試甲戦も検討はされたんですね(データ化されなかったのは残念ですが)。

> 震電ですら18試局戦で昭和20年夏の初飛行なんだが20試となると...
> 「昭和22年初めに戦力化を要望」で「全く無理」と書いてあるな。

新規開発だとそうなってしまいそうなので、強引だけど単なる烈風の発動機換装型だとしてしまえば、と思ったわけです。

個人的な我侭ですが、全くの架空機には抵抗があるし、データエディタに手を出すのは怖い(自制心に自信が無い)ので、計画だけでも存在した機体で少しでも高性能なものがあったらと思い、この計画を持ち出した次第です。

おまけ:カウリング形状は、参考程度ですが、烈風改にハ44搭載を検討した際のラフスケッチが残っており、強制冷却ファンらしきものが描かれているそうです。
また、カウリングの内側に沢山の空気取り入れ口が開いているそうです(当然外観はかなりスッキリした形状?)。

[2996] Re[2994][2983]: 再確認 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/15(Sun) 19:30  
> 代わりに二十試甲戦ではだめだったんでしょうか?

20試甲戦か...
堀越二郎著「零戦」にでてくる試作戦闘機だよね。
震電ですら18試局戦で昭和20年夏の初飛行なんだが20試となると...
「昭和22年初めに戦力化を要望」で「全く無理」と書いてあるな。
ところで機体寸法は烈風改と同じ様だがハ44を装備するとなるとカウリングはどんな形状になるんだろう?
(ここが判らなかったのがデータ化をためらった原因)
性能をみてみると...
予定速力が657km/h?
烈風改の642km/hと比べてなあ...
これを出して満足してもらえるんだろうか?
(これもデータ化をためらった原因)
だいいち当初から「ジェット艦戦を!」って要望になっていったし。
(これまたデータ化をためらった原因)
それに掲示板にこそあまり書かれていないがF4UやF8Fはおろか「ムスタングをコテンパンにやっつけられる艦戦がほしい」と言う意見が大変多いんだ。
となるとねえ...
まあ「カウリングが烈風とあまり変わらない」のなら烈風のデータをデータエディタでチョチョイと書き替えれば済むだけの事だから「どうしても20試甲戦をだしたい」って人はこれでやってみれば?
(これもデータ化しなかった理由)

[2995] 烈風 投稿者:たっきー 投稿日:2003/06/15(Sun) 17:19  
烈風のデータについては、阿部さんのデザイン通りで良いと思います。
帝国海軍は、零戦を引っ張り過ぎました。
次期艦上戦闘機への要求仕様も、てんこ盛りの要求で、零戦でさえ、防御力不足、機体強度不足
などで大戦後半は苦戦した(もちろん、ベテラン搭乗員が減ったのも一因かもしれない)
のに、海軍側は烈風にも過大な要求をし過ぎて、とんでもないデカい機体になってしまった。

あれでは使えないです。
というより、この新しいゲームのポリシーは如何に日本を大敗北させないか、解体されないか
ではないでしょうか?

だから、空母に烈風を積むくらいの時期まで戦争をやっているというのはかなり厳しい状況だと
思えます。そのための外交ルールだと思うので、そのための戦略を考えてプレイするのが
良いのでしょう。簡単にはいかないでしょうが。

史実派の方にはこれでは物足りないでしょうし、何が何でも大勝利したいって方には
エディタに活躍してもらいましょう、ってことなんでしょうね。

余談ですが、戦闘機開発に関しては、陸軍の方が先進的だったかな?とも思っています。
3式戦の空冷化の五式戦は意外な性能を発揮しましたし、4式戦もそこそこでした。
ただ、やはり国力の差は大きかったですね。

発売日が楽しみです。買ったらさっそくマニュアルを熟読して、戦略を練りたいです。
如何に負けないか、うまく講和が出来るかが鍵でしょうかね。

[2994] Re[2983]: 再確認 投稿者:微風 投稿日:2003/06/15(Sun) 16:45  
初めて書込みさせていただきます。

> 「烈風じゃF4UやF8Fに勝てないからジェット艦戦を出して!」と言う要望により「しかたなくデータ化」

代わりに二十試甲戦ではだめだったんでしょうか?
確か、ハ44を搭載し、機体構造は開発期間短縮のため烈風を参考にする、といった内容の計画だったと思います。
事実上、烈風のハ44搭載型と解釈してしまえば割と早期に登場させられると思います。
もちろん、ハ44の量産化が順調に進み、予定通りの出力を発揮できたとすれば話ですが。
翼面積や出力からするとF4Uと大差ない性能の機体になっても不思議は無いと思えます。

[2993] Re[2989][2986]: 舷側装備の魚雷発射管について 投稿者:KZY 投稿日:2003/06/15(Sun) 10:44  
回答を頂き、ありがとうございました。

あと1ヶ月を切りました。待ち遠しい毎日です。
最後の追い込み、頑張ってください。

[2992] Re[2991]: 夜戦 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/14(Sat) 22:09  
> などが判明してますが、他に夜戦の特色は有りますか?

夜戦の場合、命令の選択はない。
発生したら無条件で「遭遇戦」となり激烈な戦闘となる。
夜戦で「敵を見つけた時はもはや発砲時期」なので戦艦といえど「遠距離で大砲を撃って逃げると言った戦い方」をする事はなく「魚雷の洗礼」を受けねばならない。

> あと第一次ソロモン海戦の場合だと、米側空母は退避を行うことが可能でしょうか

ガダルカナル戦時、米軍の艦隊は空母を主体とした機動部隊と海兵隊を載せた上陸部隊の2個艦隊に編成されていた。
そしてこれらのうち機動部隊は早々に待避し上陸部隊の巡洋艦や駆逐艦と日本海軍第8艦隊が激戦を繰り広げたのである。
太平洋戦記2の「ガダルカナル攻防戦」でもやっぱり連合軍は2個艦隊を繰り出すので先に機動部隊の方を待避させておけば空母がやられる心配はない。
でもねえ...
戦略ゲームの悲しさだ。
独航艦ルールとか入ってないものだから隻数でみると日本側が圧倒的に不利。
空母の心配どころか上陸部隊に向かったって第8艦隊はたちどころにのされちゃう。
ましてや戦艦を含む機動部隊に向かった場合は...
なんで米軍の機動部隊は早々に待避したのかねえ?
1.もう任務が済んだから
2.第8艦隊が恐かったから。
3.ラバウルの基地航空隊が恐かったから
僕は1か3だと思う。

なお夜戦、昼戦を問わず海戦で空母がやられる事はあまり気にしなくてよい。
今回のシステムでも「空母がやられない様にできてる」から。
海戦では目標艦種設定が「1戦艦、2巡洋艦、3小型艦、4無指定」となっている。
つまり「空母や商船をやっつけよう」と思ったら「全艦が対象となる無指定」を選択して「まぐれあたり」を期待するしかないのだ。
これは「一般的に考えて海戦時は空母や商船を待避させ戦艦、巡洋艦、駆逐艦はこれを護る為に戦うだろう。だから空母や商船を重点目標とするのは×」と言う一般常識からでたルールである。
まあ実際には空母や商船を囮に使う指揮官もいるかもしれないが。
とてもじゃないがそんな特異な事例まではシミュレートしきれない。

[2991] 夜戦 投稿者:途中参加 投稿日:2003/06/14(Sat) 20:14  
夜戦ルールの詳細ですが、掲示板の発言を調べてみると
・射程が短距離、中距離、長距離の3段階
・夜間対地砲撃は不可
・昼間・夜間海戦の選択は「移動してきた側が意図を反映」
・レーダーや逆探の命中率修正は夜戦のみとなる

などが判明してますが、他に夜戦の特色は有りますか?
あと第一次ソロモン海戦の場合だと、米側空母は退避を行うことが可能でしょうか

[2990] Re[2988]: 検索機能のことで・・・ 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2003/06/14(Sat) 20:03  
本掲示板に記録されるログは200件までで、それ以上は古いものから消去されてしまいます。
過去ログのページには既に消去された本掲示板の書き込みのコピーを掲載しているので、過去ログに関しては本掲示番の検索機能は使えません。

インターネットエクスプローラをお使いならばメニューバーの「編集」から「このページの検索」を使えばページ単位でのキーワード検索ができます。

[2989] Re[2986]: 舷側装備の魚雷発射管について 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/14(Sat) 19:51  
> 舷側配置と中心線配置が混在の場合もあり、きりがないので区別しないことにしたのかもしれませんが...(戦略級のゲームでもありますしね)

その通り。
これをやりだすちょっと大変な事になっちゃうんだ。
「追撃戦で逃げる側なのに利根の主砲が撃てるのはなぜか?」とかね。
ここはひとつ中心線配置と両舷配置の相違、次発装填器の有無などはソロモンDXで楽しんで頂きたい。

ちなみに「次発装填器があるのに雷撃力が2倍にならない」のは僕が次発装填器に対して少々、批判的な評価をしているせいである。
好意的に評価している方はデータエディタで雷撃力を向上させればよいのではないだろうか?

[2988] 検索機能のことで・・・ 投稿者:オメガのジョー 投稿日:2003/06/14(Sat) 19:24  
お忙しいところ失礼いたします。小生浅学のため過去ログ見ながらコツコツと学んでいるんですが、検索機能使ってみたところ[2800]番以降の項目に該当する事項のみの検索となっているようなんですが、検索機能を拡張してそれ以前の過去ログも検索できるように出来ないでしょうか。この時期では無理かと思いますが。
最近になってようやく第38任務部隊と34任務部隊の違いがわかるようになってきた程度の浅学なもので。

[2987] Re[2977][2975]: 私は・・・・ 投稿者:鍬取る工兵 投稿日:2003/06/14(Sat) 19:14  
やっぱり・・・勧めておいて何ですが
塩分摂取の量に注意してやって下さい。

船団名は、史実に沿って付けて行こうかと
思います。
台湾沖の内海航路か、いっその事大陸接岸方式を捨てて
太平洋側から輸送しようか? 護衛艦は何隻付けるか
統計数学の線形計画法を使い整然と行うか、序盤は
行当りバッタリで行くか?
今から妄想全開で、作戦を練っています。
勝ちたい欲求を抑えつつ、何とか史実を再現する
プレー展開を目指したいです。

[2986] 舷側装備の魚雷発射管について 投稿者:KZY 投稿日:2003/06/14(Sat) 19:09  
太平洋戦記2(太平洋戦記でも同様ですが)気になる点がありまして、質問させていただきます。

先日、日本軍の次発装填装置装備艦はゲーム上1回の戦闘で2回魚雷を発射できるか?
という質問に対してゲームバランスの関係もあって不可とした、という回答をされていたかと思います。
次発装填装置を装備していようとも同時に発射できる本数は発射管の数なわけで理解はできるのですが、一方では中心線装備・舷側装備の区別無く、装備している発射管の数だけ同時に発射できるというのは不公平なようにも個人的には感じられるのです。
舷側配置と中心線配置が混在の場合もあり、きりがないので区別しないことにしたのかもしれませんが...(戦略級のゲームでもありますしね)

個人的には、例えば高雄であれば、
発射管16、回数2、となっているのを、
発射管8、回数4、とするほうが適当なようにも感じられます。好みの問題でもあるような気はしますし、エディタで変更すれば良いところだとは思いますが、阿部さんにデザイナーとしてのお考えを聞かせていただけたら大変うれしいです。

勝手なお願いで済みません、7/11楽しみにしております。

[2985] Re[2980]: 質問よろしいですか 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/14(Sat) 16:18  
> 一つは太平洋戦記ですが、富嶽やキ−91はいつも登場するキャラクターなのですがZ掃射機なるものどのゲームにも登場したことありません。

Z掃射機じゃないんだが...
銀河に20ミリ機銃18門を下方斜銃で装備した掃射機(航空情報別冊「太平洋戦争日本海軍機」による)が実際に少数生産されたそうな...
データエディタを使ってここらあたりの使うと面白いかと思う。

> 次にこんな時に鋼鉄の騎士ですが、前作のもののようにシナリオ集がいずれ落ち着いたときに出るでしょうか。

時間ができたらまず「T35」や「M2中戦車」を用意して「大戦勃発トーナメント」をやりたいな。
新マップや新シナリオ、鉄十字章のリメークもやりたいけどはてさて...
「ソロモンDXに轟沈ルールの入った新バージョンを!」とか「サンベルナルジノ海峡マップを!」なんて話もあるしなあ。

[2984] Re[2980]: 質問よろしいですか 投稿者:友蔵 投稿日:2003/06/14(Sat) 15:23  
空母戦記プレーされるとその辺の事情が大部わかるようになるんじゃないでしょうか。といっとも発売終了しているし、中古品売買は著作権違反だから何ともいえませんが、私はこのゲームで大部いろいろとよくわかりました。結局キャンペーンは難易度が高くクリアできませんでしたけど。
GS社の烈風の評価は妥当と考えます。他社の場合や架空戦記などは極端に強くしている事も多く(クーガーどころかクルセイダーくらい)こういったことから話が発展しがちですので「軍事資料データベース」、「空母戦記」のマニュアル等参考にすると客観的な判断できると思いますよ。

[2983] 再確認 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/14(Sat) 10:00  
僕は「ジェット艦戦の旋風」をデータ化したかった訳ではない。
「烈風じゃF4UやF8Fに勝てないからジェット艦戦を出して!」と言う要望により「しかたなくデータ化」(もっとも当初は震電の艦載化だったが...さすがにあれを艦載化するのは「不可能」と判断して架空機である旋風をデータ化した。)したのである。
よって今更ここで「日本にジェット艦戦は開発可能だったのか?」とか「日本空母にカタパルトが装備できるのか?」とか「米軍にもジェット艦戦を!」なんて言われても困るのである。
僕の考えでは「カタパルトを装備しなかった日本空母用の艦戦は烈風程度しか開発できず大戦後半は米軍の高性能艦戦に押しまくられ大戦末期に日本空母機動部隊は無用の長物と化した。」で○なのだ。
でも「それじゃイヤだ」と言う人の為にジェット艦戦をデータ化したのだから...
僕は「日本空母とその搭載機が活躍できる大戦中期までに勝利をおさめるのが肝要」であり「どこで基地航空隊にバトンタッチするかがキーワード」だと思う。
果たして「カタパルト装備の空母」や「カタパルトで射出しても壊れない戦闘機」などおよそ日本らしくない兵器で身を固めた海軍が「日本海軍」といえるのだろうか?
こうなると航空機メーカーの社名も三菱から愚羅慢(なんか暴走族みたい)にでも変えた方が良いような気がする。
要望があったからジェット艦戦をデータ化しただけなので「どうしても使いたい」と言うプレイヤー以外は是非、使わないでいただきたい。
こればデザイナーとしても私の希望である。
(まあ、あくまでも希望ですので...)
「せっかく作ったんだ。ぜひ使ってくれ!」と言う気持ちは全くないし「日本海軍のジェット艦戦には必然性がある」などとはちっとも思ってない。
ぜひともここら辺を御理解頂きたい。

[2982] Re[2972][2969]: 質問ですが…… 投稿者:KLT 投稿日:2003/06/14(Sat) 01:11  
ご回答ありがとうございます。
なんのことはない、10年以上前に感じたあの高鳴りを感じたかったというわがままでして(笑

> 各パソコンに阿部隆史が1名ずつ常駐していない以上、「無茶なデータ修正」は「あまり面白くない結果」を生み出す。
> さいわいGSには阿部隆史が1名常駐しているのでいずれ仮想戦シナリオは「まともな形」で追加できるかと思う。
>

以前雑誌のインタビューでおっしゃられていた
「怪獣対自衛隊」や
「日米ソ連合軍対宇宙人」
といったシナリオも楽しみにしていたのですが。
今作は追加シナリオが確定事項のようですので、
それまでは胸の高鳴りをしまっておくことにします。

[2981] カタパルトに関して 投稿者:まさし 投稿日:2003/06/14(Sat) 01:09  
ちと気になりまして、2・3確認してみました。

まず、アメリカでの空母用カタパルトに関してですが。
朝鮮戦争時期までは油圧カタパルトが採用されてます。
もちろん、大戦期のH−4シリーズではなくH−8型になってます。これは、艦載機のジェット化に対応するための近代化改造SCB−27A改装による物で、同時に甲板等も強化されています。これは50年代よりエセックス型に順次行われたようです。
その為、朝鮮戦争時にはまだ4隻にしか、行われていませんでした。
蒸気カタパルトはこの段階ではまだイギリスにて開発直後で、アメリカはイギリスでテストを行いC−11の名称で採用、ハンコックに搭載工事を開始しています。52年頃のはずです。
面白いのは、近代空母で使われている三種の神器「蒸気カタパルト」「アングルドデッキ」「ミラーランデング」がイギリスで開発されているところですね。(「ミラー〜」は日本が先だと言う気もしますが)と閑話休題。

日本の空母ですが、まあ、ジェット化改装までルール化すると、他にもいろいろ出そうで怖い(楽しみ?)ですね。現状と言うか、ゲーム上というか・・・では、全ての空母で「搭載機の減少」を起こさずに、最新鋭機に切り替える事が出来ますし、着艦制動装置の改修やらエレベーターの改修やら始めると(^^;;

まじめな話に戻しますと、カタパルトの開発は有望視されていない様で、艦促進用ロケットの開発を重視していたようですね。カタパルトは滑走台の上に飛行機を載せて、軌条の上を移動させ、射出する(伊勢の甲板みたいな物か?)形式らしいですね。
まあ、艦載機の重量は重くなるのに空母は小さいし、カタパルトは間に合いそうも無い、ってんで、ロケットに重点を持っていったんじゃないかと思いますが。彩雲なんかは、重たいので、これの使用が前提だったそうですね。

スキージャンプ甲板は・・・下手すると失速しませんかね?
赤城みたいな下り甲板+地面効果で離艦では消極的過ぎる姿勢だしな〜。船体構造から考えても大鳳級の様にエンクローズドバウでも無ければ強度も厳しいかも。

>GSで人気なのは「スーパーカップシリーズ」と「男のスタミナ・パワーヌードルとんこつ」かなあ。
パワーの有るメンバーが多そうなメニューですね。私も夜勤なんかの時は、よくカップめんを食べますが、うどんもしくは塩系のあっさり方面になって行ったもんです。
発売日までもう少しですね。楽しみにしてます。

[2980] 質問よろしいですか 投稿者:とあるファン 投稿日:2003/06/13(Fri) 21:02  
発売まで一月をきりました。お忙しいところ質問よろしいですか。
一つは太平洋戦記ですが、富嶽やキ−91はいつも登場するキャラクターなのですがZ掃射機なるものどのゲームにも登場したことありません。いまさら登場させてほしいということではないのですが、ゲームに登場させるにはいろいろと難がありキャラクター化しにくいんでしょうか。また、七生報国様の項目にもありましたが日本側のジェット艦載機登場するように思われるのですが、アメリカ側のものはF8F止まりでしょうか。バナーの広告見た限りではファントム1の名前無いものですから。
次にこんな時に鋼鉄の騎士ですが、前作のもののようにシナリオ集がいずれ落ち着いたときに出るでしょうか。当分忙しくて無理とは思いますが。前作のシナリオ集ではバグラチオン、あしか作戦、フェリックス作戦、タイフーン、モンテカッシーノなど気に入っておりました。

[2978] Re[2976][2931] 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/13(Fri) 09:56  
> とのことですが、天気が曇りの場合はどうなんでしょうか?今作では水平爆撃機の命中率も低下するのでしょうか?

おおっ、それがあったか!
そうだね、曇りの時は「イ号誘導弾」の方が有利だね。

> これはとてもとても残念なことでありますが、今後追加シナリオのような形での復活はないのでしょうか?

う〜ん、システムの大変更だから追加シナリオじゃ無理だ。
「日本帝国興亡史」(仮名:幕末から続ける戦略+政略ゲーム)で導入かなあ...

> この〔兵力〕には航空機や艦艇も入るのでしょうか?

航空機、戦車、部隊、弾薬、燃料などは入る。
艦艇は「各艦型の能力変更」と「各艦が所属する艦型の変更」が可能なので実質的な増強はできる。
すなわち開戦時、呉に在泊している戦艦6隻は長門型、伊勢型、扶桑型だがこれらの主砲を46センチに変更してしまえば「とてつもない増強」となる。
また6戦艦の艦型を大和型にしても良い。
開戦時、呉に在泊している艦艇は大小とりまぜ33隻。
これらをすべて大和型にすれば「更にとてつもない大増強」だ。
でもこういった事はあまりしない方が良いと思う。
せいぜい「在泊6戦艦をすべて長門型」にするって程度でとどめておくのが「ゲームを面白くするあんばい」と言えよう。

[2977] Re[2975]: 私は・・・・ 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/13(Fri) 09:25  
> 脳内変換でも良いから ヒXX船団とかの船団名を付けて
> 船の損害に堪えつつ、安全な航路を模索したい。

脳内変換じゃなく好きな名前に変えちゃえば?
そういう機能を付けたんだし...

>カップラーメンの200個位ならば・・・・。

御心配どうもありがとう!
嗚呼、それにしても今年に入ってからどれだけカップ麺を食した事だろう。
気分を変える為に色々な銘柄を試してみたが今、GSで人気なのは「スーパーカップシリーズ」と「男のスタミナ・パワーヌードルとんこつ」かなあ。
まあなんにしてもカップ麺だけは山ほどあるので気持ちだけ有り難く受け取っておきます。

[2976] Re[2931] 投稿者: 投稿日:2003/06/12(Thu) 23:35  
お礼が遅くなりましたが、先日は質問にお答え頂き誠にありがとうございました。

ところで、追加で質問が幾つかありますのでお教え下さればありがたいです。

[2931]
> 今回のイ号誘導弾修正は6倍だから「水平爆撃の方が有利」とはならない。

とのことですが、天気が曇りの場合はどうなんでしょうか?今作では水平爆撃機の命中率も低下するのでしょうか?

[2973]
「戦前からの外交、開発、生産システム」がこれで御破算となったくらいなのである

これはとてもとても残念なことでありますが、今後追加シナリオのような形での復活はないのでしょうか?

[エディタ機能]
シナリオ開始時に日本軍根拠地の兵力を変更できる。

この〔兵力〕には航空機や艦艇も入るのでしょうか?

[2931]
> だいたい太平洋戦記2の場合、「2根拠地の航空機が合同して空襲する事」はできない。

航空機のスタック制限の関係もあり、これができれば戦術の幅が広がりそうだったんで少し残念です。

[2975] 私は・・・・ 投稿者:鍬取る工兵 投稿日:2003/06/12(Thu) 22:35  
海上護衛戦と築城に命を掛けたい。
大陸打通で鉄道大量輸送等は邪道と思いたい・・。
脳内変換でも良いから ヒXX船団とかの船団名を付けて
船の損害に堪えつつ、安全な航路を模索したい。

貴重な重油や護衛艦を、艦隊と船団のどちらに振り向けるか
悩みたい、過去のこの種のシリーズでは大陸の制圧が
セオリーで線が通れば絶対安全にプサンまで持って行けたが
現実では絶対不可能だった訳だし、それではこのシリーズの
根幹的な醍醐味は無いだろうと思う。
巨船が、敵に発砲する日を夢見つつ地味な船を地味に
動かそうと思う。
・・・・多分その辺りのバランスは阿部閣下が
ご配慮されたと思うのですが・・。

そろそろ決戦の日が近付きましたが・・
作戦開始日は大丈夫ですよね (^^;
遅れがちなら、促進方法は有ります?
カップラーメンの200個位ならば・・・・。

[2974] Re[2970][2965][2962]: 艦船四方山話 投稿者:かなやゆうき 投稿日:2003/06/12(Thu) 21:42  
> 何故ポーター級が平射砲を採用してまで砲門数の増加に務めたかが分からなくなる、と言う部分があるので・・・・・・

この辺は当時の米海軍に聞いてみたいところですが、私はアレンM・サムナー級まで駆逐艦搭載用軽量連装両用砲の開発に成功しなかった、という阿部説に賛同します。

ところで(話を逸らすようで申し訳ないのですが)データ変更は開始時のみということは、ゲーマーに対する阿部氏からの宿題と受け止め、今からちゃんと考えておかないといけませんね。
艦艇関係の設定は、明石耕作さんをはじめとする軍艦ファンのみなさん、阿部氏を唸らせるようなものを作りましょう。

「戦前からの開発、生産システム」予定されていたのですか。残念です。
気の早い話ですが、太平洋戦記3(禁句かな)で是非復活させて下さい。

[2973] Re[2971]: 素朴な疑問 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/12(Thu) 13:56  
> 確か、太平洋戦記には「1万トン以上の艦船は空母に改装可能」というルール?があったように思う。
> "2"ではどうなるのだろう。

同様である。
で、新高型なんだが...
だいぶ前に社内で話し合ったんだが「大和型が信濃型になったんならこれは30000tの装甲空母になったんじゃないか?」って事になった。
ついで話は「30000tの装甲空母なら大鳳型があるだろう?」って方向に進んでいった。
「改装装甲空母なら搭載機は40機程度になるだろう。でないと信濃型とバランスがとれない。」って意見が飛び出す。
そしたら「大鳳型が建造できるのにそんな装甲空母を造るプレイヤーがいるのか?信濃だったら実際に造った艦だから史実派プレイヤーが造るだろうけど。」となってしまった。
なにしろどのシナリオでも「つくりかけの新高型」なんてでてこないしね。
おまけに弊社は太平洋戦記2の開発でテンテコマイ。
特に「要望の実現化」が拍車をかけた。
載せようと考えていたシナリオ数本と「戦前からの外交、開発、生産システム」がこれで御破算となったくらいなのである。
やらなきゃならない事は山積みだ。
(でも自己満足するより「みんなの望むゲーム」が作りたいからね。)
そして今日まで「新高型の空母、航空戦艦をだしてくれ!」って要望は1回もなかった。
だから新高型の空母型や航空戦艦型はないのである。

追記:
駿河型の空母型や航空戦艦があるのは船体が大和型と共有だからである。

[2972] Re[2969]: 質問ですが…… 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/12(Thu) 13:35  
なるほど...
おっしゃりたい事は大変良くわかる。

> 「米軍に未成に終わった巨大空母を持たせ、太平洋に回航させる」
> といったことは可能なのでしょうか?

例えば同型艦数1隻のワスプ型あたりのデータを変更して「極端に上部ステップと搭載機数、高角砲数の大きな空母」をデータ化(速力を減らす事はできない:また船体下部を変更する事はできない:なぜなら船体下部は複数の艦型で共有するデータでありここの変更はヤッカイ事の温床となるから)する事はできる。
だけどCPUの思考は「氷山空母の使い方」を認識していないからねえ。
各パソコンに阿部隆史が1名ずつ常駐していない以上、「無茶なデータ修正」は「あまり面白くない結果」を生み出す。
さいわいGSには阿部隆史が1名常駐しているのでいずれ仮想戦シナリオは「まともな形」で追加できるかと思う。

[2971] 素朴な疑問 投稿者:へきさ 投稿日:2003/06/12(Thu) 12:51  
はじめまなますて〜

確か、太平洋戦記には「1万トン以上の艦船は空母に改装可能」というルール?があったように思う。
"2"ではどうなるのだろう。

というのも

"2"から登場する艦船の中に「巡洋戦艦 新高型」がある。コレは一般で言うところの"超甲巡"ではないかと
期待しているのだが、なんとコレの空母型、航巡型がない。
なんで?

非常に小さなことだけれどもお答えをいただけるとうれしいな。
30000t/35ノットの空母、すごく使えそうな気がするのだ。

[2970] Re[2965][2962]: 艦船四方山話 投稿者:明石耕作 投稿日:2003/06/12(Thu) 11:57  
>いや、管理人さんからドクターストップが掛かるまで、話を盛り上げましょう。
いや、そこまでやったらまずいと思うので、適当なところで切り上げましょう(汗

>手持ちの資料不足(もともと米海軍の資料自体そんなに出ていません。
>《だから阿部氏に出してほしいのです》)で推測の域を出ないのですが、
自分も資料不足で語ってます。世界の艦船増刊で各国軍艦史シリーズは
揃えたいところなんですが・・・・・・
>米駆逐艦はフレッチャー級まで、艦隊決戦を強く意識して砲及び魚雷兵装を
>主兵装として計画され、当初は対空兵装と対潜兵装は十分に考慮されなかった
>(「世界の艦船」No520より)。
確かに、両用砲を搭載して汎用化を進めているように見える米駆逐艦も、
発射艦数では日本艦を上回っていたりポーター級のように平射砲8門を搭載した
重火力艦などは、実は対艦戦闘を強く意識している様に見えますね。

>ということは、両用砲は対航空機が主任務ではなく、対艦船用であった。
>それではなぜ対艦船用に両用砲が装備されたのか?それは「下手な鉄砲、数打ちぁ当たる」式の
>用兵者側の要求に合致したのが、127mm38口径両用砲であった。
>と自分の中で結論を出した訳です。その補強証拠として、デ・モイン級を使いました。
だとすると、何故ポーター級が平射砲を採用してまで砲門数の増加に務めたかが
分からなくなる、と言う部分があるので・・・・・・

個人的に、何故米海軍が両用砲を搭載したかの理由として考えるのは、単純に
「とりあえず5インチ砲の規格を統一したかっただけ」
ではないかと思っています。米艦の12,7センチ砲は戦艦副砲に多用された
51口径砲と20年代後半から76ミリ高射砲に代えて使われるようになった
25口径高射砲がありましたが、前者はコロラド級戦艦で、後者は29年〜33年度計画の
ニュー・オーリンズ級重巡で最後になり、それ以降は38口径の両用砲に
移行してます。
で、このタイミングがちょうど平甲板型以降一時建造が止まっていた駆逐艦の
新規建造と重なる(31〜32年度計画のファラガット級と33年度計画の
ブルックリン級軽巡)ので、条約による戦艦の建造中断(=副砲の重要度低下)と
駆逐艦の建造計画再開を期に、12,7センチ砲の一本化を図ったのでは無いかと
考えているのです・・・・・・が、それを実証する資料がなければ完全に想像ですね(汗

>べつにウースター級でも良かったんですが、この主砲はデ・モインの主砲ほど
>評価されてないし、艦隊決戦を意識していた米海軍ということでデ・モインにしました。 
ウースター級の主砲、構造が複雑過ぎると評価されたそうですね。後期型では
改良型を搭載する予定だったとか・・・・・・

>別に私の考えが絶対と申しておりません。まぁ素人がこんな馬鹿なこと思っているんだな、
>と軽い気持ちでお読み下さい。
素人なのは自分も全く同じですし、多分自分の書いていることも馬鹿なことだと
思います。もっといろいろと知りたいのは山々なんですけどねぇ〜

[2969] 質問ですが…… 投稿者:KLT 投稿日:2003/06/11(Wed) 23:48  
はじめまして。御社のゲームを毎回楽しませてもらっています。

エディタについて質問があるのですが、
「設営部隊を満載したドイツ海軍をアッズ沖に出現させたり」
「米軍に未成に終わった巨大空母を持たせ、太平洋に回航させる」
といったことは可能なのでしょうか?
どちらかといえばデータエディタではなくシナリオエディタの範疇の気もしますが、
やはりここまでの改変はデータエディタの範疇を越えてしますのでしょうか?

[2968] Re[2964][2963]: エディタについてちょっと質問 投稿者:赤城と榛名 投稿日:2003/06/11(Wed) 22:30  
> その通り。
> データエディタが使えるのはシナリオ開始時だけだ。

了解しました。


> ある。
> でもこれについちゃ今はまだ何も言えない。

発売前のお忙しい中、回答有難う御座いました。
ついつい妄想が先走ってしまいがちなもので(^^;

1ヶ月後待ち遠しいです。
寝不足になりそうだし…。

[2967] Re[2966]: 画面解像度で 投稿者:GSスタッフ(営業担当) 投稿日:2003/06/11(Wed) 21:59  
『太平洋戦記2』が動作する画面解像度は「800×600ピクセル」ですのでWindowsXPでもフル画面表示でプレイできます。

[2966] 画面解像度で 投稿者:友蔵 投稿日:2003/06/11(Wed) 19:05  
画面解像度のことで質問があります。
Windows Xp に最近変えた関係で最低の解像度が600×800
ピクセルとなりました。たとえば、ソロモンDXですとこの解像度では少々見づらいと思いましたが、太平洋戦記2におきましては解像度の設定はどのようになっておりますか。
たとえば、画面最大表示が出来るオプションあるとか、あるいは600×800でもフル画面表示可能とかいう質問ですが。

[2965] Re[2962]: 艦船四方山話 投稿者:かなやゆうき 投稿日:2003/06/11(Wed) 10:41  
> 大体終わっちゃってるよぉ

いや、管理人さんからドクターストップが掛かるまで、話を盛り上げましょう。

> 対艦戦での発射速度を求めるなら高射砲でなくても良いのではないかと。

手持ちの資料不足(もともと米海軍の資料自体そんなに出ていません。《だから阿部氏に出してほしいのです》)で推測の域を出ないのですが、
 米駆逐艦はフレッチャー級まで、艦隊決戦を強く意識して砲及び魚雷兵装を主兵装として計画され、当初は対空兵装と対潜兵装は十分に考慮されなかった(「世界の艦船」No520より)。
ということは、両用砲は対航空機が主任務ではなく、対艦船用であった。それではなぜ対艦船用に両用砲が装備されたのか?それは「下手な鉄砲、数打ちぁ当たる」式の用兵者側の要求に合致したのが、127mm38口径両用砲であった。
と自分の中で結論を出した訳です。その補強証拠として、デ・モイン級を使いました。べつにウースター級でも良かったんですが、この主砲はデ・モインの主砲ほど評価されてないし、艦隊決戦を意識していた米海軍ということでデ・モインにしました。 
別に私の考えが絶対と申しておりません。まぁ素人がこんな馬鹿なこと思っているんだな、と軽い気持ちでお読み下さい。

[2964] Re[2963]: エディタについてちょっと質問 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/11(Wed) 09:44  
> エディタ機能の使えるタイミングと言うか、どんな時点で使えるのか教えて下さい。
> ゲーム開始前にのみ使用可能で、1度決めたらその能力値でゲームエンドまで続けるのか、それとも、ゲーム中に任意で変えられるのか、等々。
> でも、ゲーム中に変えられたら、それまでに生産して、ゲーム上に存在するユニットの能力値まで変わってしまうから、それはあり得ませんかね?(^^;

その通り。
データエディタが使えるのはシナリオ開始時だけだ。

> ついでにも一つ。
> まだ発売もされていないのになんですが、追加シナリオの構想などはあるのでしょうか?

ある。
でもこれについちゃ今はまだ何も言えない。

[2963] エディタについてちょっと質問 投稿者:赤城と榛名 投稿日:2003/06/10(Tue) 20:35  
エディタ機能の使えるタイミングと言うか、どんな時点で使えるのか教えて下さい。
ゲーム開始前にのみ使用可能で、1度決めたらその能力値でゲームエンドまで続けるのか、それとも、ゲーム中に任意で変えられるのか、等々。
でも、ゲーム中に変えられたら、それまでに生産して、ゲーム上に存在するユニットの能力値まで変わってしまうから、それはあり得ませんかね?(^^;

ついでにも一つ。
まだ発売もされていないのになんですが、追加シナリオの構想などはあるのでしょうか?

[2962] 艦船四方山話 投稿者:明石耕作 投稿日:2003/06/10(Tue) 01:20  
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛、艦船話好きなのに出遅れたぁ(TДT)
もう大体終わっちゃってるよぉ・・・・・・とりあえず、ちょこちょこと・・・・・・

>かなやゆうき様
>米駆逐艦が両用砲を搭載したのは、発射速度を稼ぐという意味合いもあったのではないでしょうか?
発射速度と両用砲か平射砲かはあまり関係ないかと。実際、デ・モイン級は確かに速射砲ですが、仰俯角が41度〜−5度と、高射砲とし
ての運用を想定するには最大仰角が低すぎます。また、ブルックリン、クリーブランド級が採用した6インチ3連装砲も一門辺り毎分8
発前後と、デ・モイン級に近い発射速度を実現していますが、これも最大仰角60度ながら装填は仰角20度で固定されており、高射砲と
しての能力は不十分です。駆逐艦に関しては資料を持ってないので判りませんが、巡洋艦が平射砲で発射速度を稼いでいる事を考えると、
対艦戦での発射速度を求めるなら高射砲でなくても良いのではないかと。
(数字は世界の艦船増刊「第2次大戦のアメリカ巡洋艦」から)

日本海軍が駆逐艦に高射砲を搭載しなかった理由ですが、やっぱり対艦戦闘を重視したからでしょうねぇ。甲型までの駆逐艦主砲である
三年式12.7センチ砲(平射砲)と一般的な高射砲である八九式12.7センチ高射砲を比較すると、弾量こそ同じ(23kg)ながら、
初速が八九式の720m/sに対して三年式は910m/s、最大射程も八九式が14,000に対して三年式は18,400mです。
射程では九八式10センチ高射砲が19,500mと言う数字を出してはいますが、弾量13kgは威力が不足しますし、量産困難で秋月級
や大鳳級の分で精一杯でしょう。個人的には89式をベースに長砲身化した両用砲を開発すれば・・・・・・と思ったりするのですが米軍も
54口径12.7センチ高射砲が採用されたのは大戦末期ですから難しいのでしょうねぇ・・・・・・

[2961] Re[2958]: 高角砲と艦隊防空(そのまた続き) 投稿者:友蔵 投稿日:2003/06/09(Mon) 21:34  
大変参考になりました。どうも有り難うございました。
ハードもソフトも日本としては対空戦闘、対潜戦闘を二の次三の次に考えていたんですね。よくわかりました。出版関係ではないのですが本を出すとしたら是非協力します。

[2960] Re[2958]: 高角砲と艦隊防空(そのまた続き) 投稿者:かなやゆうき 投稿日:2003/06/09(Mon) 20:58  
> 「高角砲と艦隊防空の話」はこれでオシマイ。

お忙しい中、ありがとうございました。大変参考になりました。
いや、しかしもったいないですね(GS掲示板愛読者はお得です)。GSで本出せないなら、この掲示板読んでいるかもしれない出版関係者の方、是非阿部氏のお話、本で出版出来ないでしょうか?売れると思うんだけどなぁ。

> 「対潜兵器と対潜警戒陣の話」へは続かない。

どの様なリアクションを起こせばよいのでしょうか?

[2959] 対戦車兵器について 投稿者:K−2 投稿日:2003/06/09(Mon) 20:29  
 K−2です。ちょっと横から失礼します。

>アンパン
九九式破甲爆雷の事ですね。手持ちの資料(複数)だと、
炸薬がピクリン酸だかTNTだかはっきりしないのですが
重量約1.3Kgで、約20ミリの装甲を破壊したそうです。
シャーマンに対してはエンジングリルの上に乗せないと
破壊は難しく、そのため硫黄島などではM4は車体上面に
歩兵の肉薄攻撃対策にスパイクをびっしり植えていたようです。
「闘魂ビルマ戦記」を読むと、手榴弾が底をついて、とっさに
破甲爆雷を投げつけた話がありますが、独特の爆発音で
流石に威力は凄かった様です。(炸薬量が600gを越える)

阿部さんも言われるように、当時の日本には、歩兵携行の
対戦車兵器と言えばこれくらいしか無かった訳で、他の国では
大抵成形炸薬を利用した吸着地雷や、対戦車手投げ弾があった
事を考えれば非常にお寒い状況です。
(九九式破甲爆雷は成形炸薬ではありません)
尤も対戦車兵器に限らず普通の手榴弾もあまり良い性能では
なかった様です。(擲弾筒重視の弊害でしょうか?)
試製四式七糎奮進砲は、終戦までに3千門以上作られているうえ、
装甲貫徹力も80ミリと、M4相手なら充分な威力でしたが、
(米軍のバズーカに比べ、貫徹力は半分程度でした。これは
成形炸薬弾の命たる漏斗状成形部の工作精度が劣ったためと
考えられています。しかしこれでも三式戦車砲以上の貫徹力です)
何故か陸軍行政本部でも現場でもあまりこの兵器に興味を
示さなかった様で、お手軽な兵器であるにもかかわらず、
実戦投入されていません。四式自走砲が比島決戦に投入された
事を考えるとえらい違いです。
実際、タテ器(小銃擲弾で発射するHEET弾)などは、
ドイツから情報(と技術者)がもたらされた昭和17年5月から
僅か数ヶ月後の8月には前線の第17軍に送られていて、
18年の2月頃にはラバウルにも送られていたようです。
しかし、なにぶん「小銃擲弾」なもので、射程が短く攻撃前に
機関銃などで簡単に制圧されてしまうため、殆ど役にたたな
かった様です。

まあしかし、「何故か」軍が興味を持たなかった兵器でも、
ゲーム中ではプレーヤー次第で大々的に使えるわけで、
ここら辺が史実よりも断然有利な点であると考えられます。
よって、試製四式七糎奮進砲はゲーム中では大分活躍できる
兵器ではないでしょうか?(日本戦車の実力からいっても)

それでは。

[2958] 高角砲と艦隊防空(そのまた続き) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/09(Mon) 17:53  
今度は防空輪形陣の話だ。
高角砲を装備した護衛艦が空母を護るには周辺を取り囲む「輪形陣」が合理的である。
まあ空母を単縦陣で並べその左右に護衛艦を単縦陣で配する陣形も考えられるが...
さて輪形陣だが中心にある空母と外周を囲む護衛艦との距離が重要である。
あまり近いとぶつかったりして危ない。
それに外周の長さが短ければ短いほど輪形陣を構成する艦艇数が少なくなってしまう。
なぜなら護衛艦同士もまたぶつからない様に距離をあけなければならないからである。
では外周までの距離が長ければ長い程、良いかと言うとそんな事はない。
護衛艦の高角砲で空母を襲う敵機を撃ち落とせねば何の意味もない。
さて高角砲の射高はと言うと98式10センチ65口径砲が19500m、89式12.7センチ40口径砲が9400m、米軍の12.7センチ38口径砲が11340mなのだが「目標の近くに当てる」となるとぐっと短くなり89式12.7センチ40口径砲の場合、最大有効射高は6000m(軍事研究別冊「海軍機動部隊」83ページ)となる。
「空母の直上に1発だけ発射できればいい」のなら半径6000mも可能だがそれでは...
じゃあ実際はどうであったろうか?
珊瑚海海戦の時、瑞鶴と護衛艦は4000m、翔鶴と護衛艦は8000m離れている。
基本陣形では2000mの予定が陣形が乱れ広がってしまったのである。
一方、米軍の輪形陣は外周まで1800〜2600mだったらしい。
ミッドウェー海戦時に米軍がとった輪形陣は1500m(軍事研究「海軍機動部隊」110頁)だ。
レイテ海戦時に第3艦隊(小沢部隊)がとった輪形陣はW型(メガネのような形)2隊で構成されており外周までの距離は1500〜2500m(戦史叢書56巻404頁)である。
まあだいたい効率的な輪形陣は半径1500〜2000mなのであろう。

ちなみに「なぜ日本海軍が仰角75度、発射速度毎分4発と言う中途半端な12.7センチ50口径砲を駆逐艦へ装備したか?」と言う問題だが...
この答えは重巡高雄型へ装備された仰角70度の20.3センチ50口径砲や空母赤城、加賀へ装備された仰角70度の20センチ50口径砲と一緒に考えて見る必要がある。
やっぱり先輩格の英海軍が仰角70度の20.3センチ50口径砲をカウンティ型重巡に装備したり仰角60度の15.2センチ50口径砲をネルソン型戦艦の副砲として装備した事が要因となっているんじゃなかろうか。
これらの砲は日本海軍の場合と同じで結局は対空戦の役には立たなかった。

ところで横谷英暁著「マリアナ沖海戦」で1942年2月に第2航空戦隊の山口少将が連合艦隊司令部へだした意見書が載ってるけどこれによると彼は大型空母(蒼龍以上)12隻と対空護衛艦50隻の新造を要求してるね。
そして既存の6隻と併せて6隻ずつ3個航空艦隊の編成を提案している。
まあ彼はミッドウェーで戦死するので後に策定された改D計画は知らない訳だが。
6隻の空母を半径2000mの輪形陣で16隻の護衛艦が囲むと護衛艦同士の距離は約750mとなり「ちょっと手狭」になる。
「高角砲と艦隊防空の話」はこれでオシマイ。
「対潜兵器と対潜警戒陣の話」へは続かない。

[2957] 高角砲と艦隊防空(続きの続き) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/09(Mon) 15:10  
さてそれじゃ今度は秋月型について。
日本海軍は旧式駆逐艦9隻、陽炎型1隻の護衛戦力で第1航空艦隊(空母機動部隊)を創設しこれを陽炎型7隻、朝潮型2隻に取り替えて開戦を迎えた。
ミッドウェー海戦時の護衛戦力は陽炎型8隻、夕雲型4隻でまだ対空火力は零に等しい、
だが日本海軍とて「このままで良い。」とは決して考えていなかった。
既にかなり前から高角砲装備の対空用駆逐艦建造に着手していたのである。
これが秋月型でハワイ作戦やミッドウェー海戦に参加できなかったのは「単に間に合わなかっただけ」なのだ。
米海軍初の防空巡洋艦であるアトランタ型の初陣が1942年6月のミッドウェー海戦であるのに対し秋月は1942年8月25日(なんと第2次ソロモン海戦の翌日!)から空母機動部隊に合同している。
つまり「日本海軍が対空駆逐艦の建造に着手」したのは決して遅くはないのである。
話は1938年にさかのぼる。
この年、排水量4000tで高角砲8門を装備する「直衛艦」の要求がだされる。
秋月型の原型だ。
更にこの直衛艦へ魚雷発射管4門が増加(反対に速力と航続力は減少)され駆逐艦に類別変更のうえ翌年のC計画で6隻の建造が決定された。
このC計画では装甲空母大鳳も建造されている。
それではこの6隻で護るべき空母は?
開戦時の大型空母6隻に大鳳、龍驤、瑞鳳、龍鳳、祥鳳、隼鷹、飛鷹で13隻(鳳翔は小さいから除外、大鷹型3隻は遅いから除外、千歳型はミッドウェー海戦で負けるまで水上機母艦もしくは甲標的母艦として使用する予定だったから除外)か。
全然たりないな。
よって開戦と共に策定されたマル急計画で秋月型は10隻が追加建造。
マル急計画では空母雲龍も追加されている。
空母は14隻で秋月型は16隻。
まあ軽空母や商船改装空母にまで秋月型をつけないと考えれば1個航空戦隊の空母2隻に秋月型1個駆逐隊(4隻)が随伴させられるな。
ここら辺が日本海軍の考えていた空母直衛構想の基本じゃないだろうか。
つづくD計画で空母3隻、秋月型16隻計画され日本海軍の空母戦力は空母17隻(大型空母は11隻)、秋月型32隻となるがミッドウェー海戦の敗北でD計画は瓦解、空母20隻、秋月型23隻の改D計画へと変更される。
改D計画じゃ信濃、千歳、千代田、伊吹の空母改装も決定されてるからこれまでに沈んだ祥鳳、赤城、加賀、蒼龍、飛龍をさっぴいたとして...
秋月型は39隻として空母は何隻になるんだろう。
もうこうなるとあまり考えない方がよさそうだな。
「日本海軍が空母1隻に何隻の対空護衛艦を必要としたか?」はD計画完成時の空母1隻に護衛艦2隻(軽空母を除外すれば3隻弱?)と考えるのが良いと思う。
長くなるので冬月型や満月型など秋月型の改設計、戦歴などについては割愛する。
それではまた。
(まだ続く)

[2956] Re[2952]: 何度もご迷惑かけます。 投稿者:七生報国 投稿日:2003/06/09(Mon) 12:53  
デザイナー様が解答出された直後なので私がコメントするのも何ですが、「実は越乃寒梅を昨夜一人であけたため頭ががんがんするんですが。」
空母戦記をプレーしてみるとわかるのですが、高雄の20サンチ主砲は単に仰角を上げているだけで発射速度は1.5発/分です。デザイナー様の解答にありましたように一発目がまぐれ当たりしないと二発め撃つときにはドーントレスのダイブブレーキの音を聞いていることになります。あれはどう見ても高角砲の代用になりません。
3式弾が対空射撃で絶大な効果を発揮したのは私の記憶では1回のみでそれもレイテ戦に敗れ敗走中の栗田艦隊が3式弾斉射行い見事に敵編隊の中で炸裂し35機撃墜したエピソードのみでした。
たしかに、米英の防空巡洋艦と比べて「五十鈴」はロクでもないかもしれませんが、無いよりはましと思い有効に使うのも手です。
ちなみに、「あんパン」などよく知っていましたね。私は、40年ぶりにこの名前を聞きました。ただし、沖縄戦の記録もありますがこれもまことに情けなく「沖縄戦で破壊されたM4 153両、ただし破甲爆雷によるもの10両」という記録です。硫黄島戦でも使い物にならなくバロン西の部隊など敵から奪ったバズーカでM4破壊していたくらいです。

[2955] 高角砲と艦隊防空(続き) 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/09(Mon) 12:46  
秋月型の話となるとまず98式10センチ65口径高角砲から始めなきゃなるまい。
この大砲を果たしてどの様にして評価すれば良いのか...
一般的には「画期的で優秀な高角砲」と言う事になってる。
それはまあその通りだ。
高初速で長射程、発射速度も毎分15発(世界の艦船212号及び日本駆逐艦史)〜19発(軍艦メカニズム図鑑「日本の駆逐艦」)で申し分ない。
ただしこの砲は小口径なので弾頭重量が13sと小さいのだ。
一方、日本海軍の89式12.7センチ40口径高角砲(松型装備)の弾頭重量は23s、米海軍の12.7センチ38口径高角砲の弾頭重量は24.5sである。
時限信管もしくはVT信管を使用し航空機の近くで炸裂させ弾片で航空機を撃破するのが高角砲だとすれば弾頭重量差は能力差に直結する。
ちなみに米海軍がウースター型で15.2センチ両用砲に踏み切ったのもこれが要因(世界の艦船375号103ページ)だそうな。
射程(および初速)と弾量のどちらに優れた高角砲が傑作高角砲なのだろうか?
米軍とて12.7センチ38口径高角砲で満足していた訳ではない。
上記の15.2センチ両用砲に加え第2次世界大戦末期に建造、計画され戦後竣工したミッドウェー型空母や未成に終わったモンタナ型戦艦の高角砲は12.7センチ54口径砲(弾頭重量31.8s)に強化されている。
米軍高角砲が長射程化した理由は「大戦前半の航空機は目標となる艦船の近くまで接近して攻撃したから短射程でも問題はなかった」のに対し「ロケットと誘導技術の進化により航空機が遠距離対艦攻撃力を持ち始めた」のが原因である。
いくらなんでも高角砲の射程外から対艦ミサイルを撃たれちゃ困るからね。
それでは日本の場合はどうか?
ある砲術家(元護衛艦の砲術長)が僕に語った所によれば「長射程化によって射撃開始時期を早め1発でも多く目標に射弾を送る事が目的」だそうな。
また小口径化の理由を「弾頭軽量化によって装填速度の向上を図る事が目的」とする研究家もいる。
1発の弾頭重量を大きくするか?
長射程化して射弾数を増やし小口径化で発射速度を増やすか?
弾片効果ではなく直撃を狙うなら弾頭重量差など無視して小口径化するのもひとつの方策だ。
VT信管のない日本としては短射程、軽弾頭重量の方が「効率の良い高角砲」なのかもしれない。
まあ、結論から言うと私としては「98式10センチ65口径高角砲は画期的高角砲」であるが「89式12.7センチ40口径高角砲や米軍の12.7センチ38口径高角砲も弾頭重量の多い実用的高角砲」だと思っている。
なお生産性が悪い事と初速が速い為、砲身命数が小さい事も98式10センチ65口径高角砲の欠点とされている。
話はまだまだ続く。

[2954] まとめ回答その14 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/09(Mon) 09:40  
[2952]
>この中で面白い記述があったんすが、「高雄」の項目でやんす、20cm主砲仰角75°とし、3式弾装填し防空巡洋艦としての役割も期待された。このように書いてありやした。

3式弾は読んで字の如く1943年に制式化された対空砲弾である。
(対地射撃では活躍したが対空戦ではあまり実用的ではない)
一方、高雄型4隻は全艦1932年に竣工した重巡である。
よって高雄型+3式弾で防空巡洋艦ってのはちょっと...
もっとも3式弾の量産は制式化前から行われている。
でなければ「1942年10月13日に金剛と榛名がヘンダーソン飛行場へ撃ったの何なんだ?」って事になる。
とは言え制式化の10年も前から量産されていたとは考えにくい。

>愛宕、高雄、鳥海、摩耶はゲーム中でも防空巡洋艦仕様とできるのでしょうか。

主砲2門を高角砲4門に換装した艦型(すなわち1944年以降の摩耶)には改装できるが...
まあ防空巡洋艦ってよりは対空火力増強型って程度だな。

>次に、陸軍装備で対戦車兵器にはあまりいいものがないように記録上見られますが、「ロタ弾」「四式7サンチ噴進砲」いずれも実戦に間に合わずと聞きやした。そこで、残りは「あんパン」こと「破甲爆雷」ぐらいなもので、白兵戦でこの効果は加味されるでしょうか。(まさかJS3とまでは言いやせん、せいぜいM4くらい)

Uボートがもってきてくれる「歩兵用成形炸薬弾」があれば日本軍歩兵小隊の対戦車火力が向上する。
これがすなわち4式7センチ噴進砲だ。
でも「バズーカ」が開発されると連合軍の対戦車火力もあがっちゃう。
たしかに日本陸軍は99式破甲爆雷なり兵器を保有していたが...
他国に類似兵器がなかった訳ではない。
逆に「日本にはそれしかなかった」だけの事だ。
(まあ日本にも若干、対戦車銃などがあったが。)
よって「99式破甲爆雷を装備していたので日本陸軍歩兵の対戦車火力が向上する」といった事はない。
「99式破甲爆雷しかないので他国歩兵より対戦車火力が弱くなる」って事はあっても。

[2950]
>個人的には大和級といえども5インチ砲弾が640発命中すれば沈没するのでは?と思っています

僕は沈没しないと思う。

[2949]
>少々細かい点になりますが。
特型と通称された駆逐艦は吹雪型になります。

確かに狭義で解釈すれば特型は陽炎/夕雲型だ。
でも広義にとらえた場合、「吹雪以降の全駆逐艦」(ただし松型と秋月型を除く)を特型に類別する事もあったらしい。
特に用兵上は。

>不思議なのは、なぜ一度上げた仰角を途中でC型で下げて、夕雲でまた戻したか?

C型砲架の採用は友鶴事件に由来する重量軽減策にある。
無条約時代になり重量軽減が必要でなくなったとすれば...
割と自然ななりゆきなのではなかろうか。

[2946]
>ところで、海防艦を防空艦にという戦法、戦記2でも有効なのでしょうか?

太平洋戦記2だと新型の小型艦は開発が終了するまで建造できないからねえ...
一応、標準的にゲームを進めると「対空火力の強い御蔵型海防艦」の登場は1943年9月。
待てるかな?
まあ「データエディタにおでましを願って占守型海防艦の平射砲を高角砲に書き替えちゃえ!」って荒技もあるが...
一方、秋月型の登場は1942年3月となる。
実のところ「最初っから高性能の海防艦を造っていればよいのだ。」と言う方策を封殺せんが為に「小型艦開発ルール」が導入され「それじゃ勝てない」もしくは「困難なのはイヤ」ってプレイヤーの為に「データエディタ」が導入されたのである。

[2953] Re[2952]: 何度もご迷惑かけます。 投稿者:まさし 投稿日:2003/06/09(Mon) 01:46  
>愛宕、高雄、鳥海、摩耶はゲーム中でも防空巡洋艦仕様とできるのでしょうか。ほかにも防空巡洋艦探してみましたが「五十鈴」とかロクなのがないものですから。
トップページに太平洋戦記2の登場艦型一覧があります。
そちらは確認されたでしょうか?いろいろな艦型に対空型が設定されてるようです。(要目は分かりませんが)
ゲーム内の要目は分かりませんが、高雄型に関してならば、摩耶は修理の際に大規模な改修を受けています。第3主砲を撤去し機銃台とし、高角砲が12門に増強されています。
ちなみに、主砲における3式弾の使用は前提条件では無いはずです。
検索をしてみればいろいろと出てきますよ(^^;

> 次に、陸軍装備で対戦車兵器にはあまりいいものがないように記録上見られますが、「ロタ弾」「四式7サンチ噴進砲」いずれも実戦に間に合わずと聞きやした。そこで、残りは「あんパン」こと「破甲爆雷」ぐらいなもので、白兵戦でこの効果は加味されるでしょうか。(まさかJS3とまでは言いやせん、せいぜいM4くらい)

私、陸物はあまり知らないんですが・・・。(と言い訳しといて)
ロタ弾は四式7サンチ噴進砲から発射される、タ弾の事ではなかったかと。[ロケット=噴進用]タ弾の事だと思うんですが。
タ弾ならば、ゲーム内に登場する事+ゲーム内での効果についてもすでに解説されていますね。
トップページから『太平洋戦記2』改良項目 の項を開けば、記述がありますよ。

[2952] 何度もご迷惑かけます。 投稿者:オメガのジョー 投稿日:2003/06/09(Mon) 00:19  
その後故佐藤和正氏の「軍艦物語」倉庫から引っ張り出して読みました。この中で面白い記述があったんすが、「高雄」の項目でやんす、20cm主砲仰角75°とし、3式弾装填し防空巡洋艦としての役割も期待された。このように書いてありやした。駆逐艦はだめでも愛宕、高雄、鳥海、摩耶はゲーム中でも防空巡洋艦仕様とできるのでしょうか。ほかにも防空巡洋艦探してみましたが「五十鈴」とかロクなのがないものですから。
次に、陸軍装備で対戦車兵器にはあまりいいものがないように記録上見られますが、「ロタ弾」「四式7サンチ噴進砲」いずれも実戦に間に合わずと聞きやした。そこで、残りは「あんパン」こと「破甲爆雷」ぐらいなもので、白兵戦でこの効果は加味されるでしょうか。(まさかJS3とまでは言いやせん、せいぜいM4くらい)

[2951] Re[2949][2945]: 甲型駆逐艦の防空能力 投稿者:かなやゆうき 投稿日:2003/06/09(Mon) 00:14  
> 対空射撃能力を求める事が無理だった様ですね。

米駆逐艦が両用砲を搭載したのは、発射速度を稼ぐという意味合いもあったのではないでしょうか?
重巡の最終形態であるデ・モイン級を見ればわかると思いますが、米海軍は砲の発射速度向上に努めています。
米海軍は日海軍をかなり意識していました。ブルックリン級軽巡は最上型を、アラスカ級大巡は日本の未成大巡に対抗するためです(予算獲得の姑息な手段だったかもしれません)
当然、駆逐艦も強く影響されており、グリッドレイ級は何と4連装4基の16門もの魚雷発射管を装備しておりました。ベンソン級以降でも10門の発射管を持っています。
米海軍もまた艦隊決戦を夢見ていたのでした。

> 傑作と言われた特型ですが、以降朝潮型にい至るまでの条約制限下での設計では相当な無理があったようで、艦形が大きくなった朝潮型でもバランスに苦慮してるようです。
> 無条約下での陽炎型になり2000tになっても基本兵装は変更が無い点からも、それが伺えます。

> 日本の艦隊型駆逐艦の運用方針(計画時)って外洋行動能力の有る魚雷艇みたいな物だと解釈してるんですが。

でも的を得る表現です。結果的にその通りですね。

> 秋月型は阿部さんが書いていただける様なので、楽しみにしてます。

私も楽しみにしています。でも無理しないで下さい。気長に待っています。

[2950] 砲弾の貫徹力について 投稿者:kuro 投稿日:2003/06/08(Sun) 23:16  
どうも始めまして
早速ですがお聞きしたいのですが、砲弾の貫徹力について変更は可能でしょうか。前作のシステムでは5インチ砲弾のみでは決して戦艦は撃沈できないシステムとなっておりました。個人的には大和級といえども5インチ砲弾が640発命中すれば沈没するのでは?と思っていますので、また1発の命中ごとにダメージ1は必須とすれば、ドックの重要性も増すと思います。
個人的には貫徹力を0−5ぐらいに割り振り、(全ての船の)舷側装甲値も0-5ぐらいに割り振れば、個人的に楽しめると思っております。

[2949] Re[2945]: 甲型駆逐艦の防空能力 投稿者:まさし 投稿日:2003/06/08(Sun) 22:48  
少々細かい点になりますが。
特型と通称された駆逐艦は吹雪型になります。
甲型は陽炎型+夕雲型になります。
吹雪以降10隻までがT型 綾波以降10隻までがU型 暁?以降4隻がV型に分かれます。(すいません記憶があやふやです)
このうちT型にはA型が搭載されてましたが、U型以降はB型が搭載されていたはずです。ですから比較的早い段階から対空射撃についても、意識(あくまでも意識だけですが)していた様に思われます。
でも吹雪→初春→白露→朝潮→陽炎+夕雲→島風?と来た艦隊型駆逐艦の運用想定から考えると、対空射撃能力を求める事が無理だった様ですね。
傑作と言われた特型ですが、以降朝潮型にい至るまでの条約制限下での設計では相当な無理があったようで、艦形が大きくなった朝潮型でもバランスに苦慮してるようです。
無条約下での陽炎型になり2000tになっても基本兵装は変更が無い点からも、それが伺えます。

不思議なのは、なぜ一度上げた仰角を途中でC型で下げて、夕雲でまた戻したか? なんです。
戻した頃には秋月型の話なんかもあって、航空機の再評価でもあったんでしょうか?

あ、でも積極的に対空戦を考える状況なら漸減邀撃構想が崩壊してるしな〜。日本の艦隊型駆逐艦の運用方針(計画時)って外洋行動能力の有る魚雷艇みたいな物だと解釈してるんですが。

秋月型は阿部さんが書いていただける様なので、楽しみにしてます。

[2948] Re[2943]: レスありがとうございます 投稿者:友蔵 投稿日:2003/06/08(Sun) 19:51  
たいして偉そうにはいえないんですが、日本艦隊の対空能力の不足は駆逐艦が防空仕様になっていなかったことも大きそうです。ソロモン戦などでは武装した油送船よりも対空能力のない護衛駆逐艦があったそうですから。ただ、全体的にVT信管のせいにしがちですが、対空戦闘で成果が低いのは射撃管制官がいないため各高角砲や機銃座が統制の取れないまま射撃していた事に加えて高角砲の射撃指揮装置の能力の問題、またこれが大きいんですが海軍として対空射撃は「刺身のつま」程度に考えられたことです。これに不安を持った海軍大学校の生徒たちが「猪口副校長が対空射撃にあまりにも熱意がない」と陳情した事件もあったそうです。これにより、武蔵艦長へと栄転となったという話も聞きました。

[2947] 高角砲と艦隊防空 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/08(Sun) 19:39  
それじゃこの辺でひとつ。
まず日本の駆逐艦が装備していた3年式12.7センチ50口径砲だがこれには仰角40度のA型、75度のB型、55度のC型、75度のD型の4種がある。
しかし仰角は75度あっても射撃する度に砲身を下げねばならないので対空射撃時は発射速度が毎分4発(米海軍の12.7センチ38口径砲の発射速度は毎分22発ないしは18発)と遅く使い物にならなかった。
毎分4発の発射速度は米軍の1/4の能力を意味しない。
1発目を撃って射撃諸元を修正している間に目標はどこかにいってしまうから「撃てるのは運まかせの初弾のみ」となる。
加えて日本海軍の駆逐艦(秋月型を除く)には対空用の射撃指揮装置が装備されていなかったので「発射速度が遅いだけでなく当てるのも困難」だったと言えよう。
(夕雲型、島風型では高角測距儀が装備されたが殆ど「焼け石に水」である)
一方、米海軍の駆逐艦には戦艦、空母、巡洋艦に装備された高角砲(両用砲とも言う)と同じ12.7センチ38口径砲が立派な対空用射撃式装置と共に装備されていた。
まあ細かい事は「ソロモンDX」や「太平洋戦記Win95」の「史実説明」か「軍事資料データベース」でも読んで欲しい。
結論から言えば太平洋戦記2で日本海軍の駆逐艦が装備する12.7センチ砲は松型が装備した高角砲を除き全て「平射砲」としてデータ化している。
「撃てるんだから効果は全くの零ではないはず」と言った意見もでてきそうだが、それを言い出したらきりがない。
ちなみに秋月型の10センチ砲の射撃順位は12.7センチ砲のあとになる。
なぜかと言うと10センチ砲を砲身長別に細分化していないからだ。
さすがにアイオワ型の40センチ50口径砲とサウスダコタ型の40センチ45口径砲やテネシー型の36センチ50口径砲とニューヨーク型の36センチ45口径砲などは差別化したが全ての砲で砲身長の差別化をやるとかなり大変な事になる。
ソロモンDXや八八艦隊海戦史DXなど射距離で貫徹力の差がでるゲームでは細分化がかなり意味をもつが戦略級ゲームでは少々、問題が多いので割愛したのである。

次に日本海軍の防空艦運用構想について。
まず1941年4月に第1航空艦隊が編成された時、これに所属していた空母以外の艦艇は第7駆逐隊(曙、漣、潮:特型)、第23駆逐隊(卯月、菊月、夕月:睦月型)、第3駆逐隊(汐風、帆風:峯風型)、朧(特型)、秋雲(陽炎型)の10隻であった。
つまり秋雲を除き全て「空母に随伴できない航続力の短い旧式艦」だったわけである。
ちなみに空母部隊に随伴する駆逐艦の任務は以下に大別される。
1.不時着機の搭乗員救助(いわゆるトンボ釣り)
2.空母被弾時の救助(通報艦任務といえようか?)
3.対潜戦
4.対空戦
5.敵水上部隊との戦闘
だが空母に随伴できなければ上記任務の全てが果たせない。
よってハワイ作戦では上記駆逐艦中、秋雲を除く全艦が空母
機動部隊と別行動を取り代わりに第17駆逐隊(陽炎型4隻)と第18駆逐隊(朝潮型2隻+陽炎型2隻)が臨時編入されたのである。
まあいつまでも臨時編入のままでは都合が悪いので1942年4月の組織改変で第1航空艦隊の護衛戦力として軽巡長良を旗艦とし第7駆逐隊(特型3隻)、第10駆逐隊(夕雲型4隻)、第17駆逐隊(陽炎型4隻)からなる第10戦隊が編成されている。
しかし相変わらず空母に随伴できない第7駆逐隊が編成下にあるなどまだ充分な護衛戦力とは言えない。
そこでミッドウェー海戦ではアリューシャン攻略部隊へ第7駆逐隊は臨時編入され代わりに第4水雷戦隊の第4駆逐隊(陽炎型4隻)を借り受け空母機動部隊は戦ったのである。
これら駆逐艦の高角砲装備数は0。
しかしハワイ作戦で空母6隻を護る駆逐艦が9隻(空母1隻につき1.5隻)だった事を考えると空母4隻に12隻(空母1隻につき
3隻)となったのだから大した護衛戦力強化だ。
さて米軍はどうであったか?
ミッドウェー海戦時、米海軍の第17機動部隊は空母1隻に駆逐艦6隻、第16機動部隊は空母2隻に駆逐艦9隻を揃えており平均すると空母1隻に駆逐艦5隻であった。
決して米軍をうらやんではいけない。
日本としてはそれなりに護衛戦力を「倍増」していたのであるから。
日本の駆逐艦が対空戦力0であったのに対し米駆逐艦15隻中10隻が高角砲5門、3隻が高角砲4門を装備しており第16機動部隊には高角砲16門を装備する防空巡アトランタまでいたのだから恐れ入る。

話はここから秋月型の建造経緯と建造計画、各海戦での防空輪形陣の変遷へと続くのだが色々とやらなきゃならない事が多いので今はこれまで。

[2946] 防空艦 投稿者:たっきー 投稿日:2003/06/08(Sun) 18:03  
私などは、実戦ではありえないような艦隊編成をします。
秋月型などは、1艦につき前作では27ターンかかって竣工
していましたので、国力のない日本には数を揃えるのが大変
です。

そこで、高角砲を搭載している海防艦を量産して、艦隊防空に
つかせていました。もっとも、爆弾1発、魚雷1発で沈むこと
に変わりはなく、ただ艦隊の速度が遅くなるのが欠点ですが、
コストパフォーマンスはそこそこ良いと思います。
(あと、海防艦は航続距離も厳しいですね)

乙型、いわゆる秋月型駆逐艦を数揃えられたら一番なのでしょうが、
やはり序盤は邪道と言われても私の場合これでしのいでいます。

秋月、松以外の駆逐艦は基本的に近接対空能力(機銃しか
増設できないから個艦防御となる)ので、もっぱら私の場合は
対潜艦として使用していました。(もったいない)

ところで、海防艦を防空艦にという戦法、戦記2でも有効なのでしょうか?

[2945] 甲型駆逐艦の防空能力 投稿者:鍬取る工兵 投稿日:2003/06/08(Sun) 17:31  
うろ覚えですが・・・・。
駆逐艦の分類では
甲型駆逐艦(艦隊決戦用)
乙型駆逐艦(機動部隊随伴用)
丙型駆逐艦(島風のみ、高速重雷装艦)

陽炎型は他にも特型とか呼ばれていたようですが・・。
さて、陽炎級は甲型の艦隊決戦用に分類され搭載する
12.7糎砲は高角砲ではなく艦砲です、後期生産型の
夕雲型では改造砲塔により、俯角を上げて両用砲と
していますが、単に俯角が取れて高角度を撃てるだけで
秋月級の様な連射性がありませんし、射撃統制機も無いので
12.7糎砲を戦艦等に搭載されていた高角砲と同じ扱いに
するには無理がありそうです。

前作は・・うろ覚えですが防空能力は機銃だけだったと思います。

[2944] Re[2940]: いまさらながら 投稿者:かなやゆうき 投稿日:2003/06/08(Sun) 17:06  
> そうしますと、「秋月」量産するまでえらく恐ろしいことになるんですが。

人それぞれ違うので一概にはいえませんが、私は太平洋戦記において艦隊編成する際、甲型(陽炎、夕雲)駆逐艦を半数編入しております。
これは高角砲等の対空兵器で敵航空機の脅威を完全に排除出来ないからです。そして敵艦隊の殴り込みにあった際、秋月型では頼りないのです。太平洋戦記では秋月の10cm主砲は、12,7cm主砲の射撃が終わってからではないと撃てません(太平洋戦記2ではシステムが改良されているのでそのようなことは無いはずです)また、魚雷数が少ないため反撃力が半減しています。その様な理由から、生産はしませんがゲーム開始時の駆逐艦は重宝しております。

〉陽炎、初春、島風エトセトラも12.7cm砲装備しているんですが、これは高角砲ですよね。馬鹿な私めにどなたか説明いただければ不安が消えるのですが。

結論から申しますと高角砲ではありません。
特型以降の主砲はAからD型砲架までありまして、BとD型砲架が対空射撃可能な平射砲(対艦、対地目的の砲と思って下さい)であったに過ぎません。
対空射撃が可能な平射砲って、高角砲とどう違うの?という疑問がお有りかとおもいます。これは発射速度の差とお考え下さい。ちなみに米海軍駆逐艦の主砲は両用砲であって、高角砲ではありません。発射速度(これが重要ですが)を除外すれば、夕雲、島風型のD型砲架とフレッチャー級のMk12の性能には大差ありません。いやむしろ日本の方が優秀かもしれません。
一部の艦を除き、日本艦は撃たれ弱いので、航空攻撃されない方法を考えるのも一つの手であると思います。

[2943] レスありがとうございます 投稿者:オメガのジョー 投稿日:2003/06/08(Sun) 16:57  
くりぼー様、鍬取る工兵様、早速のレスありがとうございました。
結論的には、日本駆逐艦は秋月を除き両用砲ではないということですね。
>シブヤン海海戦ではたった18機の撃墜
とあったのも駆逐艦の高角砲の数が不足していたんですね。
私、根性無く前作プレーしてないので(と言うよりは2の発売のため買うタイミング無かった)わからないのですが、ゲームシステムに導入してあると少し苦しいですね。

[2942] 甲型駆逐艦の防空能力 投稿者:鍬取る工兵 投稿日:2003/06/08(Sun) 16:27  
うろ覚えですが・・・・。
駆逐艦の分類では
甲型駆逐艦(艦隊決戦用)
乙型駆逐艦(機動部隊随伴用)
丙型駆逐艦(島風のみ、高速重雷装艦)

陽炎型は他にも特型とか呼ばれていたようですが・・。
さて、陽炎級は甲型の艦隊決戦用に分類され搭載する
12.7糎砲は高角砲ではなく艦砲です、後期生産型の
夕雲型では改造砲塔により、俯角を上げて両用砲と
していますが、単に俯角が取れて高角度を撃てるだけで
秋月級の様な連射性がありませんし、射撃統制機も無いので
12.7糎砲を戦艦等に搭載されていた高角砲と同じ扱いに
するには無理がありそうです。

前作は・・うろ覚えですが防空能力は機銃だけだったと思います。

[2941] Re[2940]防空駆逐艦 投稿者:くりぼー 投稿日:2003/06/08(Sun) 16:13  
お邪魔します。
米海軍の駆逐艦の5インチ砲は基本的に高角砲としての機能があります。
(嚮導駆逐艦として計画されたポーター級を除く)故に防空駆逐艦
としての性能は有しておりました。

振り返ってIJNでは特型以降に搭載されていた
3年式12.7cm砲はA砲塔(吹雪級10隻)で最大仰角40度
ですから、対空射撃には不向きでした。
B砲塔は(吹雪級後半型14隻)は最大仰角75度となってます。
C砲塔搭載艦が一番多く白露型・朝潮型・陽炎型の38隻で、
最大仰角55度で、対空射撃には不向きでした。
最後にD砲塔は夕雲型20隻及び島風に搭載され、最大仰角75度となっております。
で、B型・D型も仰角は高仰角を掛けられるのですが、高仰角時の
連射性能に問題があり、高角砲としての性能は不満足なものでした。

[2940] いまさらながら 投稿者:オメガのジョー 投稿日:2003/06/08(Sun) 15:02  
ご無沙汰しておりました。過去ログ等で勉強しておりましたが、わからないことが一つあります。最終のお忙しいときで申し訳ございませんが、また決して揚げ足取りではないのですが。
>米国の場合、大部分の駆逐艦が実質的な「防空駆逐艦」だった
の記載ございました。
日本の防空駆逐艦は「秋月」と記憶しておりやんす。
となると、他の「陽炎」、「夕雲」は防空能力がないのですか?
そうしますと、「秋月」量産するまでえらく恐ろしいことになるんですが。陽炎、初春、島風エトセトラも12.7cm砲装備しているんですが、これは高角砲ですよね。馬鹿な私めにどなたか説明いただければ不安が消えるのですが。

[2939] 米空母イントレピッドの甲板は木製だった 投稿者:よーすけ 投稿日:2003/06/08(Sun) 12:22  
阿部隆史様/七生報国様/その他の皆様
長門についての返信感謝します。七生報国様のお話、大変興味深く、同時に貴重なお話をいただけたと思います。ありがとうございます。また次もよろしくお願い申し上げます。

さて、装甲空母についての話題がございましたので、私からも。
1999年にアメリカ・ニューヨークを旅行した際、保存空母イントレピッドを見学しました。現在、某国在住ですので、撮影した写真が手元にないのが残念ですが、飛行甲板上には、SR−71、ファントム、トラッカー、なぜかMIG−21がありました。さらに付け加えると、格納庫にはアベンジャーが保存されていて、想像よりも大きくてびっくり。また、『トラ・トラ・トラ』で使われた戦艦オクラホマのミニチュアも展示されていました。で、甲板ですが、記憶に間違いがなければ木製でタールを染み込ませた程度だったと思います。以前インディペンデンスを横須賀で見学したことがあり、同艦の飛行甲板はアスファルト。その差におどろきました。記憶ですのでご参考までに。

[2938] Re[2932][2926][2922]: 投稿者:かなやゆうき 投稿日:2003/06/08(Sun) 11:33  
> 日本側は、空母を運用する艦隊(機動部隊?機動艦隊?に割り当てようとしていた秋月級、又はそれ以降の防空能力を持った駆逐艦等の護衛艦艇の数はどう割り振ったのでしょうか。重巡×2〜4、軽巡×2〜4、駆逐艦×10〜20とか?
私の知る限り、日本にはシステムとしての艦隊防衛計画は無かったと思います。太平洋戦記2の中でも、このテーマは詳しく触れられないと思いますので、私もここで阿部氏のお考えを聞いてみたいですね。

[2937] Re[2936]: エディタについて質問があります。 投稿者:旧式 投稿日:2003/06/08(Sun) 03:43  
> 艦船、航空機の能力を増減できることはわかりましたが、資源、兵力等も増減できるのでしょうか?

ttp://www.general-support.co.jp/pw2/pw203.html 曰く
 1 エディターの搭載。
   シナリオ開始時に艦艇、航空機、戦車の能力を変更できる。
   シナリオ開始時に日本軍根拠地の兵力を変更できる。
   シナリオ開始時に日本軍根拠地の能力を変更できる。
   シナリオ開始時に日本軍根拠地の物資を変更できる。

[2936] エディタについて質問があります。 投稿者:一ファン 投稿日:2003/06/08(Sun) 03:24  
艦船、航空機の能力を増減できることはわかりましたが、資源、兵力等も増減できるのでしょうか?
エディタで開戦時の戦力配置を見直してみたいのですが、
そこでゲーム開始時における日本軍の兵力配置など教えて頂ければ幸いです。

開始時の委任統治南洋諸島の兵力強化は反則かもしれませんが、
例えば、開戦時から中国重視でいくなら、満州の兵力を中国に転用してあっても、
大きな反則では無いかと思いまして・・・。

[2935] Re[2928]: 「2924」について 投稿者:プー博士 投稿日:2003/06/08(Sun) 00:48  
>同様にTPXなる単語も検索出来ませんでした。これはTNTのことでしょうか。

私も初めましてです。
トルペックス(Torpex、TPX)については私も興味があったので少し調べました。

トルペックスはシクロトリメチレントリニトラミン、別名RDX(Research and Development eXplosive)42%とTNT40%、Al18%からなる混合爆薬のことで、単体では感度の低いTNTに感度の高いRDXを伝爆薬として使用することで炸薬としての効果を向上させたもののようです。TNTの1.5倍の破壊力があったということですが・・・。

現在ではRDX60%+TNT40%のCompositionBという炸薬が広く使用されているようです。

[2934] Re[2928]: 「2924」について 投稿者:友蔵 投稿日:2003/06/07(Sat) 18:12  
私の言葉が足りなかったようです。私も帝国臣民です。
しかし、帝国海軍といえども潜水艦は53cm魚雷で61cm魚雷ではありません。また、MK14は 弾頭 TNT 292kg となっているのに対してMk16は弾頭 TPX 338kgとなっており威力、仕様共に明らかに別物です。運用開始:1944年(Mod1), 契約企業:海軍兵備局 となっており、不発問題の完全解決した1944年度には実戦配備されています。「かなわなかった」という表現はあくまでも潜水艦用の魚雷に関してのことです。61cm魚雷との比較ではありません。ちなみに回天の弾頭は1.5Tnとなったいました。

[2933] 横から失礼! 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/07(Sat) 16:31  
TPXってのは米国が開発した爆薬のひとつだ。
えらく威力があったらしい。
友蔵氏の言わんとするのは「魚雷の基本性能」じゃなく「爆発物の開発で日本が一歩、譲っていた」って事じゃないかな?
(違うかもしれない。米国の電池魚雷は無航跡だし生産効率が極端に良かったらしい。経済効果を考え「速力の遅い商船に対する消耗戦」を論じているのならば...それもまた一理ある。)

さてヘッジホッグだが...
本来は科学兵器開発じゃなく艦艇の装備品としていれた方が良いのだろう。
でもそうなると戦前に建造された全駆逐艦に「改型」を用意しなくちゃならなくなるし「ヘッジホッグを装備しても爆雷を下ろした訳じゃない」ので対潜戦が結構、複雑になってくるんだ。
1艦型には4種までしか兵器を装備できないしね。
だからヘッジホッグなどの存在は科学兵器開発で抽象化している。
ちなみに対潜噴進弾はださない。
日本の前投対潜兵器としては他に対潜迫撃砲やらいくつかあったがどれもあまり実用的とは言い難かった。
なおこれら日本海軍前投対潜兵器の先駆けは敷設艦厳島(昭和4年竣工)に装備された遠距離爆雷投射器(ビッカース製)でなんと1500mの射程があった。
僕はひそかに「これをそのまま開発していればなあ」と思っていたりする。
でも当時はまだ水測兵器が未発達だったから前投兵器は重要視されていなかったんだろうね。
いくら遠くに撃てても敵潜を発見できないんじゃ...

[2932] Re[2926][2922]: 投稿者:恐妻家 投稿日:2003/06/07(Sat) 15:58  
早速のご返答、有難うございます。
> そしてこれに続く装甲空母はD計画で建造が予定された第801、802号艦の2隻だった。
> だがミッドウェー海戦の敗北によってD計画は瓦解し急遽、改D計画が策定されるに至った。
> かくして建造が予定されたのが改大鳳型たる第5021号艦型で5隻が計画(戦況の逼迫により全艦未起工)された。
> すなわち日本海軍では装甲空母と通常空母の併用をめざしていたのだ。
なるほど、これはなかなか・・・
できていれば、と思う反面、できたところで載せる航空機も、動くための燃料も無かったでしょうから、たいした活躍は出来無かったでしょうね。残念。
> 1.米海軍  装甲空母なし(戦後に竣工したミッドウェー型から)
アメリカの戦前から、戦争終結までの建艦計画ってどうなっていたんですかねぇ?月刊空母や、週刊軽・護衛空母、日刊駆逐艦(って、おいおい)国力がすごいのはわかるけど・・・
> 一方、日本海軍が「前衛のみ装甲空母」に拘ったのはアウトレンジと反復攻撃、数を揃える事の3点に集約している。
日本側は、空母を運用する艦隊(機動部隊?機動艦隊?に割り当てようとしていた秋月級、又はそれ以降の防空能力を持った駆逐艦等の護衛艦艇の数はどう割り振ったのでしょうか。重巡×2〜4、軽巡×2〜4、駆逐艦×10〜20とか?
> 「主翼折り畳み機構を導入せず高性能化を図った彗星」と「低性能でも主翼を折り畳みにしてエレベーターに2機搭載を図ったヘルダイバー」に日米の艦上機と航空戦に対する認識の差があるのではなかろうか?
ヘルダイバーってそれほど性能は低くない、(せめて並み)と思いますが(いや、あの双方共に万全の製造過程、及び万全の整備であれば、迷わず彗星を選びますが・・・)
> そんな所に鉄道を敷くのは無理であると御理解頂きたい。
やっぱりねぇ、そうだよねぇ〜、って了解しました。

[2931] Re[2925]: 2つ質問させて下さい 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/07(Sat) 15:46  
> 1 サイパンから本土爆撃をしたB29を硫黄島のP51が護衛したというようなことは、太平洋戦記2ではできますか?

太平洋戦記2ではB29とP51が揃って硫黄島へ進出してくるので「サイパンのB29を硫黄島のP51が護衛」といった事態は生じない。
硫黄島のP51が護衛するのはあくまでも硫黄島から出撃するB29だけだ。
だいたい太平洋戦記2の場合、「2根拠地の航空機が合同して空襲する事」はできない。

> 2 前作太平洋戦記では確か流星は水平爆撃はできず急降下爆撃と雷撃しかできなかったと記憶していますが、やはり今作でも水平爆撃はできないんでしょうか?

はて?
せっかく急降下爆撃できる流星がなぜ水平爆撃する必要があるのだろうか?
太平洋戦記2の場合、急降下爆撃の基本命中率は40%、水平爆撃は6%で極端な差がある。
対艦攻撃の対空戦2で機銃射撃を受ける以外、急降下爆撃にデメリットは無いし爆弾搭載量は急降下爆撃だろうと水平爆撃だろうと同じだ。
ああ、そうか!
「イ号誘導弾」が開発されると水平爆撃の命中率が向上するが、この時に「急降下爆撃より水平爆撃の方が有利」になってしまうからだね?
だとしたら安心してほしい。
今回のイ号誘導弾修正は6倍だから「水平爆撃の方が有利」とはならない。

それではここで「空母戦記」や「太平洋戦記Win95]をプレイした事の無い方の為に水平爆撃と急降下爆撃の違いを若干、説明しておこう。
艦船に対する航空機の爆撃方法には以下の方法がある。
1.水平爆撃   命中精度が低く爆撃照準器を必要とする。
2.緩降下爆撃  命中精度が低い。
3.急降下爆撃  命中精度が高いが機体が頑丈でダイブブレーキを必要とする。
4.反跳爆撃   命中精度が高いが特殊な技術を必要とする。
5.雷撃     魚雷を必要とするので大搭載力を必要とする。
上記5方法のうち太平洋戦記2では特殊な4を除外し「双方とも命中精度が低いと言う理由」で2を1に含めた。
さて誘導弾やロケット弾を使用しない以上、急降下爆撃がもっとも命中精度の高い爆撃法なのだがこれには機体が頑丈でなければならない。
言い方を代えれば機体が頑丈でありさえすれば4発重爆だって急降下爆撃できる。
これを実行して1000機以上も生産されたのがドイツ空軍のHe177だ。
でも普通の国じゃそんな事はしない。
機体を頑丈にするって事は自重が重くなるって事であり自重が重くなるって事は搭載量が減るって事だからね。
それじゃこの辺で「急降下爆撃が可能になるにはどのくらい自重が増え搭載力が減るか?」を検証してみよう。
みなさん御存知の97式艦攻と99式艦爆11型はかたや雷撃と水平爆撃を行う攻撃機、もう一つは急降下爆撃機だ。
この2機種はほぼ同サイズ、同出力、同速力、同航続距離で「急降下爆撃が行えるか否かの機体強度」と「魚雷が搭載できるか否かの搭載力」が大きな相違点(「搭乗員が2名か3名か」と言う相違点や「固定脚か引き込み脚か」と言う相違点はこの際、除外)となる。
それでは各々の重量を比べてみよう。
まず発進する時の全備重量だが同出力で飛行性能に大差ないのでこれもまた大差あろうはずがない。
ところで全備重量とは航空機が燃料(増槽除く)と弾薬(機銃弾、爆弾、魚雷)、潤滑油、搭乗員を搭載した時の重量で全備重量から自重をひいた残りが搭載量となる。
97式艦攻(3号型)の全備重量は3800s、自重は2200sなので搭載量は1600s、一方、99式艦爆11型の全備重量は3650s、自重は2400sなので搭載量は1250sだ。
97式艦攻の方が自重が軽い反面、搭載量が遥かに多い事が判る。
そしてここから燃料(両機にさしたる差はない)や搭乗員重量(97式艦攻は1人多いから70s位の差)、機銃弾重量(こいつは99式艦爆の方が多い)をさっぴいた残りが爆弾搭載量となる。
結果は97式艦攻の800sに対して99式艦爆は310s。
自重の増加200sをあなどるなかれ。
もし200s自重が軽ければ99式艦爆は500sの爆弾が搭載できたろう。
(300s分がどこにいっちゃうのかは不明。まあ似たような機体とは言ってもあっちこっち違う所はあるから...)
200sの相違は「自重の1割増減」ではなく「爆弾搭載量の200s増減」と考えねばならないのだ。
よって「戦略爆撃機に無理をして急降下爆撃能力を付与し爆弾搭載量を減らす国」はあまりない。
機体を頑丈にすればその分、搭載力が減ってしまうのである。
データエディタを使用する時の参考として頂きたい。

[2930] ヘッジホッグ 投稿者:ゆう 投稿日:2003/06/07(Sat) 15:35  
ただの爆雷ではなく、それなりのシステムを持ったものです。
http://jiten.www.infoseek.co.jp/Katakana?qt=%A5%D8%A5%C3%A5%B8%A5%DB%A5%C3%A5%B0&sm=1&pg=result_kn.html&col=KN

[2929] Re[2928]: 「2924」について 投稿者:高橋 投稿日:2003/06/07(Sat) 14:19  
ヘッジホッグは対潜投射爆雷のことだと思います。日本軍は使っていません。TPXなるものは私も調べてみましたがわかりませんでした。

[2928] 「2924」について 投稿者:あるファン 投稿日:2003/06/07(Sat) 13:52  
はじめまして、ゲームが発売されるまで投稿は控えるつもりだったのですが、「2924」について帝国臣民として引っかかるところありますので。
アメリカが日本を超えられなかったものは「魚雷」と「艦攻」です。93式61cm酸素魚雷の炸薬量はTNT量で500Kgです。アメリカの魚雷はすべて53cmであり、直系から察するに炸薬量280Kg超えないはずです。日本がこればかりはアメリカに劣っていたとするのはいかがなものでしょう。また、数冊の文献しらべたところアメリカの潜水艦の使用していた魚雷はMk14でした。小生の調べたところMk16なる記述出てきませんでした。同様にTPXなる単語も検索出来ませんでした。これはTNTのことでしょうか。
そして、質問ですが実戦投入こそされていませんが「ヘジホッグ」なる名称ではないんですけど、「対潜噴進弾」として完成間近と聞いておりましたが、これはゲームには出てくるのでしょうか。

[2927] Re[2925]: 2つ質問させて下さい 投稿者: 投稿日:2003/06/07(Sat) 01:24  
もとい。
P59→P51
すみません。

[2926] Re[2921]: 他力本願 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/07(Sat) 01:10  
> 日本が造った装甲空母は、大鳳、信濃ですが、その他に計画された艦はあったのでしょうか。
> そもそも装甲空母の歴史と言いますか、諸外国での建艦はどうだったのでしょうか。

さてと...
大鳳はC計画で建造された通称第130号艦だ。
そしてこれに続く装甲空母はD計画で建造が予定された第801、802号艦の2隻だった。
なおこの2隻は30100tとされているが一説によれば45000〜50000tだったともされている。
(僕としては45000tの空母はちょっと疑問を感ずるが...)
だがミッドウェー海戦の敗北によってD計画は瓦解し急遽、改D計画が策定されるに至った。
かくして建造が予定されたのが改大鳳型たる第5021号艦型で5隻が計画(戦況の逼迫により全艦未起工)された。
排水量が大鳳の29300tから若干増えて30600tとなり高角砲が16門になった以外、さしたる変化はなかったらしい。
まあこれが日本海軍に於ける新造装甲空母のあらましと言う訳だがひとつ重要なのはD計画で装甲空母の他に中型空母1隻を計画している事と開戦と共に策定されたマル急計画で中型空母(雲龍)を建造している事ならびに改D計画で装甲空母の他、雲龍型を15隻も計画している事があげられる。
すなわち日本海軍では装甲空母と通常空母の併用をめざしていたのだ。
それでは各国の空母運用思想について述べてみよう。
第2次世界大戦に際し空母運用構想を確立していたのは日英米の3国だけだと考えられる。
だってしょうがないじゃないか。
できあがってもいないG・ツェッペリンやアキーラや1隻こっきりのベアルンに大して用兵構想(まあG・ツェッペリンは通商破壊戦、アキーラは艦隊防空、ベアルンは索敵が主任務らしいが)があったとは思えない。
と言うわけで...
1.米海軍  装甲空母なし(戦後に竣工したミッドウェー型から)
2.日本海軍 装甲空母と通常空母の併用(装甲空母は前衛)
3.英海軍  全空母が装甲空母
となるんだな。
なぜだろう?
装甲空母は高いから貧乏国の日本は全空母=装甲空母って訳にはいかなかったのかな?
そうではあるまい。
1番金持ちの米海軍が装甲空母を建造していないんだもの。
なんで英国は試作艦的要素の強いアークロヤルを除き新空母6隻を全て装甲空母にしたんだろう。
この謎を解く鍵は各国艦上戦闘機の制空能力及びその用兵構想にある。
加えて対空火力の優劣も大きく関わってくる。
海軍列強3国空母の高角砲数を比較してみよう。
米海軍はヨークタウン型が8門でエセックス型が12門、日本海軍は中型空母が12門で大型空母が16門、英海軍は全て16門だ。
すなわち空母個艦の対空火力は英、日、米の順になる。
次に空母を護る防空艦の数を比較して見よう。
米海軍はレキシントン型2隻、ヨークタウン型3隻、レンジャー型1隻、ワスプ型1隻、エセックス型11隻(戦前の計画のみ:開戦後の計画艦は除外)、インデペンデンス型9隻と27隻もの艦隊空母を擁しながら大戦中に竣工させた防空巡洋艦は僅か8隻に過ぎなかった。
(まあ米国の場合、大部分の駆逐艦が実質的な「防空駆逐艦」だったから専用の防空巡洋艦は必要でなかったとも言えるが...)
これに対し英海軍では装甲空母6隻と巡戦改装空母3隻ならびにアークロイヤルの10隻(搭載機数の極端に少ないイーグルやハーミスは除外した)を護る為、新造防空巡洋艦ダイドー型16隻を揃え旧式巡洋艦も多数を防空巡洋艦に改装している。
何ゆえ英海軍の空母は重装甲を船体にまとい強大な対空砲火で槍ぶすまをしつらえたのか?
艦上戦闘機が頼りにならなかったからである。
暫定的に陸上機を改造したシーグラジエーターやシーハリケーン、シーファイアはともかく当初から海上戦闘機として計画されたフルマーやファイヤフライは鈍重な複座機(英海軍の場合は全ての艦上機に単独洋上飛行能力を求めた為、複座とならざるを得なかった)だったので極端に空戦性能が低かった。
これでは艦隊防空を艦上戦闘機に頼るわけには行かず装甲空母と防空巡洋艦に走らざるを得ない。
一方、日本海軍が「前衛のみ装甲空母」に拘ったのはアウトレンジと反復攻撃、数を揃える事の3点に集約している。
また米海軍が解放式格納庫に着目し「高角砲を減らしてでも何としてでも搭載機数を増やそう」とやっきになったのも艦上戦闘機の制空能力に絶大な信頼を寄せ「空母戦は航空機が死命を制す。そして航空戦は数が大事」と理解していた事の現れと感ぜられる。
「主翼折り畳み機構を導入せず高性能化を図った彗星」と「低性能でも主翼を折り畳みにしてエレベーターに2機搭載を図ったヘルダイバー」に日米の艦上機と航空戦に対する認識の差があるのではなかろうか?
(じゃあなんで99式艦爆の主翼は折り畳み式なんだ?ドーントレスの主翼が折り畳み式じゃないのはなぜだ?となるとちょっと困る。でもSB2Uの方は折り畳み式だしドーントレスは元来、海兵用の陸上機を発達させた機体だしなあ。ムムム?)

> あと、前作(DOS版)では道路でつながっていない根拠地間は鉄路の設置ができませんでしたが、やっぱり新作でもできないのでしょうか。

できない。
4級道路は「峻険な山道」、5級道路は「遭難者続出の人跡未踏に近い道」を表している。
そして道路が繋がっていないって事は....
そんな所に鉄道を敷くのは無理であると御理解頂きたい。

[2925] 2つ質問させて下さい 投稿者: 投稿日:2003/06/07(Sat) 01:08  
太平洋戦記2に対する質問を2つさせてください。お答えいただければありがたいです。
1 サイパンから本土爆撃をしたB29を硫黄島のP59が護衛したというようなことは、太平洋戦記2ではできますか?
2 前作太平洋戦記では確か流星は水平爆撃はできず急降下爆撃と雷撃しかできなかったと記憶していますが、やはり今作でも水平爆撃はできないんでしょうか?

[2924] 恐るべし米潜TPX火薬 投稿者:友蔵 投稿日:2003/06/06(Fri) 23:21  
ガトー級、テンチ級が主に使っていた魚雷はMk16魚雷と思います。これは 弾頭が:TPX 338kg(746lb)HE であり、53cm
魚雷のくせに非常に強力な破壊力を持っていました。こればっかしは帝国海軍の魚雷より優秀だったようです。従って、たった4発で信濃、金剛を屠ったのもわかるような気がします。同時に我が帝国海軍はアクティブソナー装備艦ほとんど無く潜水艦のキャッチが難しく、ヘジホッグも無いため、対潜の艦艇が駆逐艦も含めて43隻も返り討ちにあってしまったと聞いています。

[2923] 襲撃機の爆弾の効果。 投稿者:神崎川 投稿日:2003/06/06(Fri) 23:13  
>>阿部隆史さんへ

|なにしろどの資料を見たってこれらに「急降下爆撃ができる」とは書いてないからなあ。
前作では、弾薬が勿体無いので急降下爆撃以外は対地攻撃には
使わなかったです。
全ての爆撃機は急降下せねばならない!と水平爆は富嶽以外は廃止しました。私は。
 #どっかの国家元帥のようですね。(w

機関砲では、陣地が壊せないので急降下できない襲撃機は陣地に拠っている地上部隊には効果が薄かったので、
次回作では、襲撃機が前作に比べてどのような扱いになっているのかな?と思ったわけです。

[2922] Re[2921]: 他力本願 投稿者:KZY 投稿日:2003/06/06(Fri) 22:53  
> 日本が造った装甲空母は、大鳳、信濃ですが、その他に計画された艦はあったのでしょうか。
改大鳳型が5隻計画されましたが着工に至らないまま中止となっています。


> そもそも装甲空母の歴史と言いますか、諸外国での建艦はどうだったのでしょうか。
> たしかインドミタブルとかがそうだったと思いましたが・・・
イラストリアス、ヴィクトリアス、フォーミダブル、インドミタブル、インプラカブル、インデファティガブル、ですね。イーグルの飛行甲板も実は装甲鈑らしいです。
米軍の場合はミッドウェイ級ですね。

[2921] 他力本願 投稿者:恐妻家 投稿日:2003/06/06(Fri) 21:08  
ご無沙汰です。
題名のごとく、自分で調べずに質問です。
日本が造った装甲空母は、大鳳、信濃ですが、その他に計画された艦はあったのでしょうか。
そもそも装甲空母の歴史と言いますか、諸外国での建艦はどうだったのでしょうか。
たしかインドミタブルとかがそうだったと思いましたが・・・
あと、前作(DOS版)では道路でつながっていない根拠地間は鉄路の設置ができませんでしたが、やっぱり新作でもできないのでしょうか。
ブルネイ〜バンジェルマシン(だったかな?)が開通するとすごい楽なんですが・・・
開発等に忙しいとは思いますが、気分転換がてらに教えていただければ幸いです。

[2920] 訂正 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/06(Fri) 17:24  
昨日、「魚雷が当たったけど沈まなかった日本海軍駆逐艦」を12隻と書いたけど13隻に訂正する。
涼月の2度目の被雷(1944年10月16日)を忘れていたよ。
だから正しくは12/54ではなく13/55だ。

それにしても米潜水艦の猛威は凄いね。
金剛を沈めたシーライオンや信濃を沈めたアーチャーフィッシュ、大鳳を沈めたアルバコアなんかはとみに有名だけど大型艦を沈めていなくともハーダーなんかは駆逐艦の雷(1944年4月14日)、水無月(1944年6月6日)、早波(1944年6月7日)、谷風(1944年6月9日)及び海防艦の松輪(1944年8月22日)、日振(1944年8月22日)など対潜艦艇6隻を撃沈(他に商船10隻)しており大きな貢献をなした。
まあこのハーダーも1944年8月24日には海防艦22号に沈められてしまう訳だが...
昔は大艦を沈めた米潜を「凄えなあ!」と思っていたもんだが最近は「殺るか殺られるか」の戦いを対潜艦相手に繰り広げた潜水艦の方が「勇敢だなあ!」と感じてしまう。
連合軍潜水艦によって沈められた日本海軍の対潜艦は駆逐艦42隻、哨戒艇(旧式駆逐艦を改装)5隻、水雷艇5隻、海防艦39隻の91隻(掃海艇や駆潜艇を加えるともっともっと増える)に及ぶ。

[2919] Re[2915][2912]: 広告バナーの「戦艦長門」で 投稿者:七生報国 投稿日:2003/06/06(Fri) 12:51  
初めまして、エースのジョー様。
> もし、武蔵艦長が兄部なら沈没するほど魚雷食らわなかったと思うのですが。
>>
松田少将、兄部少将は確かに操艦にかけては名艦長ですが、米軍もたとえばアベンジャーは金床攻撃で雷撃を仕掛けてきます。また、ドーントレスも数機単位で艦をどちらに振っても命中するようばらまいてきます。それに、第4.5次対空戦闘は武蔵に集中しています。おそらく同じ結果でしょう。ゲームのシステム通りになると思います。

>これより、兄部が武蔵艦長であった場合は大和型戦艦2隻がレイテに突入できたのではないでしょうか。
>>上記事由によりおそらくは史実通りでしょう。

[2918] Re[2914][2911]: 魚雷爆弾の損害判定は? 投稿者:くーがー3 投稿日:2003/06/06(Fri) 01:33  
> > 史実では装甲の厚さや貫徹力の影響以外にも当たり所によって損害の大小があり、「魚雷1本で沈む空母」や「1,2本あたっても沈まない駆逐艦」がけっこうあったように思うのですが。

> 太平洋戦争中、米海軍潜水艦が日本海軍駆逐艦へ魚雷を当てたのは54件。 そしてこのうち42件が沈没している。つまり魚雷が1本以上命中しながら損傷にとどまった駆逐艦は12/54だけなのだ。

まさかここまで客観的なデータとして把握されているとは・・・驚きです。私には「そういえば涼月、天津風、フートみたいに船体の一部が吹っ飛ばされても浮いていた船がけっこうあったよなあ」程度のうろ覚えの認識だったので。


> たしかに「何本の魚雷で沈むか?」となると相当、ひらきがあり「偶然性をもっといれて貰いたい」と言う意見もわかるのだが「ギャンブル性」が大きくなるとこれまたゲームバランスが狂うし... まあ、今回は要望も締め切っており「米海軍魚雷の不発」もルール化しているのでこの解説でご了承願いたい。

あそこまで客観的なデータとして把握したうえでゲームバランスを考えて涙を飲んでいるのであれば・・・本望です。確かに大型艦が1発で沈むのはリアルではあっても興醒めですね。ただ小型艦はどうしても沈みやすいので少しでも救済措置が欲しかったのです。

いまさら後知恵ではありますが、「駆逐艦以下に魚雷が命中した場合25%の確率で全ステップの1/3を喪失」する「艦首(艦尾)切断」ルールでも提唱しておけばよかったかなあ、と思っている次第。とはいえ今回締め切り前に出された要望はかなり反映されているし、そもそも前作でこうならないかなあと思っていたところは要望を出すまでもなくかなりの部分が実現されているようなので発売が本当に楽しみです。

[2917] HNの記載間違いで 投稿者:オメガのジョー 投稿日:2003/06/06(Fri) 00:57  
すいません。初デビューというのにハンドルネーム記載間違えてしまいました。「エースではなくオメガのジョーです。」と書こうとしたのですがなぜが「エース」と書いてしまいました。
以後「オメガのジョー」でよろしくお願いします。

[2916] 魚雷損害判定 投稿者:ゆう 投稿日:2003/06/05(Thu) 21:58  
阿部さんの意見に賛成及び、このゲームシステムに感謝します。
乱数判定でも、やっと完成した大鳳が魚雷1発で沈むのでは耐えられません。
(それが史実であったとしても)
しかし実際にあった事ですから、当時の海軍首脳の怒り、脱力感は想像を絶する物だったのでしょう。
ゲームとはいえ八八艦隊DXで自軍の主力戦艦の「誘爆、轟沈」の時でもそうですから・・・。

[2915] Re[2912]: 広告バナーの「戦艦長門」で 投稿者:エース 投稿日:2003/06/05(Thu) 20:28  
はじめまして、エースと申します。以後お見知りおきを。
いよいよ、太平洋戦記2の発売ですね。楽しみです。

七生報国様、私もレイテ海戦は好きなシーンの一つです。ただ、個人的な意見を少しばかし言わせてもらえますか。


> 兄部「わしがやっても、猪口がやっても同じ事だったと思う。」
>>シブヤン海では武蔵が左先頭で米軍機に最も襲われやすい位置にいました。もし、武蔵艦長が兄部なら沈没するほど魚雷食らわなかったと思うのですが。

>「あのままレイテ湾へ突入していたらどうなりました。」


>>私はソロモンDX買いましたが、「西村艦隊」先にプレーしたため
怖くてその後の「栗田艦隊」がプレーできなくなりました。だから、結果はわからないのですが、前日のスリガオ海峡の戦いで、邪魔な
マクメイン大佐とカワード大佐の駆逐隊は魚雷を使い尽くしたいした驚異ではないと思います。また、オルデンドルフは実際には徹甲弾は
2斉射分くらいしか持っていなかったといわれています。それになんといってもレイテ突入は昼間です。敵のレーダー射撃もたいした効果が無くおあいこです。これより、兄部が武蔵艦長であった場合は大和型戦艦2隻がレイテに突入できたのではないでしょうか。

> くーがー3様。魚雷一発で小艦艇が沈まないのが少し不満なのですね。私は、逆に46cm砲弾一発で小艦艇が沈まないのが少し不満でした。三笠の隣に大和の46cm砲弾のレプリカが置いてありました、しかも一式弾です駆逐艦、軽巡などは一発で沈みそうに見えましたが、どうなんでしょうね。

[2914] Re[2911]: 魚雷爆弾の損害判定は? 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/05(Thu) 17:03  
> 史実では装甲の厚さや貫徹力の影響以外にも当たり所によって損害の大小があり、「魚雷1本で沈む空母」や「1,2本あたっても沈まない駆逐艦」がけっこうあったように思うのですが。

確かに魚雷1本で沈んだ空母(アークロイヤルと大鳳)や魚雷2本で沈まなかった駆逐艦(涼月)も存在する。
けれどもこれらは希少例(もっと凄いのでは至近弾で沈んだ重巡鈴谷の様なケースも...)だと言えよう。
太平洋戦争中、米海軍潜水艦が日本海軍駆逐艦へ魚雷を当てたのは54件。
そしてこのうち42件が沈没している。
つまり魚雷が1本以上命中しながら損傷にとどまった駆逐艦は12/54だけなのだ。
魚雷のみで沈んだ空母としては米海軍のワスプ(3本:資料によっては2本)とリスカムベイ(3本:資料によっては1本)、ブロックアイランド(被雷数不明)、日本海軍が信濃(4本)、大鳳(1本)、翔鶴(4本)、雲龍(2本)、雲鷹(2本)、大鷹(1本)、神鷹(4本)、沖鷹(3本)、英海軍がアークロイヤル(1本)、カレイジアス(2本)、イーグル(4本)、オーダシティ(被雷数不明)、アベンジャー(被雷数不明)など16例(急いで書いたもんでとりこぼしがあったらゴメン!)がある。
上記中、1本で沈んだのは3隻(数え方によってはもっと増えるが)だけだ。
これに対し「魚雷が当たったが沈まなかった例」となると日本だけでも大鷹(1942年9月)、龍鳳(1942年12月)、飛鷹(1943年6月)、大鷹(1943年9月)、隼鷹(1943年11月)、雲鷹(1944年1月:なんと3本!)、隼鷹(1944年12月)など枚挙にいとまがない。
たしかに「何本の魚雷で沈むか?」となると相当、ひらきがあり「偶然性をもっといれて貰いたい」と言う意見もわかるのだが「ギャンブル性」が大きくなるとこれまたゲームバランスが狂うし...
まあ、今回は要望も締め切っており「米海軍魚雷の不発」もルール化しているのでこの解説でご了承願いたい。

[2913] Re[2910]: 台湾の高雄でギアリング級を見た思い出 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/05(Thu) 14:40  
>GSとしてはこの戦艦に思い入れがあるのでしょうか?

う〜ん?
僕が長門を大変、好きなのは確かだ。
なぜだろう?
初めて自分で買った大きめの艦船模型が1/500の長門(それ以前にも1/1000のWLや潜水艦などいくつか艦船模型を買ってはいたが。お断りするが1/700の誤記ではない。昔は1/1000のWLがあったのだ。)だったからかな?
阿川氏の著作やトラトラトラの影響も強いだろうなあ...
子供の頃、祖父の家へ遊びにいった時、買って貰った「丸」が長門特集だった事も影響している。
気がつくといつのまにか「長門好き」になっていた。

[2912] 広告バナーの「戦艦長門」で 投稿者:七生報国 投稿日:2003/06/05(Thu) 13:29  
おはようございます、皆様、GSのスタッフの方々。
広告バナーで「長門」出ていますが、実は私はこの戦艦にはある思い入れがあります。ゲームと直接関係ないためここで書くのは少しためらわれますが。
私が中学校3年の時元長門艦長の兄部勇治氏の家に直接出かけてお話を聞くことがあったからです。当時同氏は防長交通の常勤監査役をやっておられ、私の父は広電の役員だったこともあり父の仕事の関係でご自宅を訪問しました。とても柔和な方でいろいろと参考になるお話を聞かせてもらえました。私はもう少し年をとっていたらもっといろいろ聞けたのにと後悔しています。勲章やその他の自画像とかは飾ってなく、ただ、「最終出撃体制を終えてシブヤン海海戦に向かう長門の姿」のみがパネル写真で飾ってありました。
さて、私が同氏に質問した内容と答えですが、
小生「武蔵は被害担当艦でしたか」
兄部「いや、そんなことはない。戦後になっても聞いていない」
小生「操艦の名人といわれたあなたが武蔵艦長であれば武蔵を救え   ましたか」
兄部「わしがやっても、猪口がやっても同じ事だったと思う。」
小生「シブヤン海海戦ではたった18機の撃墜ですが原因はわかりま   すか。」
兄部「第3次対空戦闘をすぎた頃から機銃の集弾が非常に悪く     なった。後で見たんだが、機銃の銃身が曲がっていたりはが   れ落ちているものさえあった、この段階でまっすぐ弾が飛ば   なくなったんだろう。そして、今考えてみれば機銃座の担当   将校が各自ばらばらに指揮棒で敵機を指し射撃命令を出して   いた。長門に向かってくる飛行機の一部にしか機銃の弾幕を   浴びせられなかったんだろう。」
小生「あのままレイテ湾へ突入していたらどうなりました。」
兄部「難しい問題じゃな。わしは指揮官ではないからよくわから    ん。だが、戦艦、重巡がぼろぼろにされ駆逐艦の数があれだ   け減っていたのだから、やってみてないからわからない     な。」

以上、お聞きすることが出来ました。兄部氏とはその後お会いしていません。
私の疑問は日本軍の25mm機銃はあんなに脆弱なのでしょうか。
米軍も有名な40mmボフォースと20mmエリコン使い多くの帝国海軍機を撃墜していますが、あのような話は聞きませんでした。また、機銃による撃墜率の差は何から生じるのでしょうか。やはり兄部氏の答えは正しいのでしょうか。

[2911] 魚雷爆弾の損害判定は? 投稿者:くーがー3 投稿日:2003/06/05(Thu) 00:05  
特に魚雷に対する艦艇の損害判定は前作の「太平洋戦記」とは変わらず常に一律に「魚雷爆弾の破壊力」=「損害」なのでしょうか?個人的には駆逐艦が魚雷1発で100%沈むのが少し不満だったもので。

史実では装甲の厚さや貫徹力の影響以外にも当たり所によって損害の大小があり、「魚雷1本で沈む空母」や「1,2本あたっても沈まない駆逐艦」がけっこうあったように思うのですが。

[2910] 台湾の高雄でギアリング級を見た思い出 投稿者:よーすけ 投稿日:2003/06/04(Wed) 23:39  
[2904] への返信 阿部隆史様
今から3年前になりますが、台湾へ旅行したとき、旅客用岸壁の近くに係留されているギアリング級をみつけ、シャッターを切ったことがあります。台湾でも軍事基地/港の写真撮影は原則御法度ですが、望遠レンズの一眼レフで画面いっぱいに艦影を写すことはできました。ギアリング級ももう老朽化で退役が進んでいるそうで、なんともさびしく思います。ちなみに、ノックス級もギリシア・台湾に売却されていますから、時代の流れは早いですね。

韓国では北朝鮮のサンオ級が保存・公開されているそうですが、そのよこっちょに、サムナー級も保存されているとのこと。確か『世界の艦船』に載っていたと記憶していますが、写真を見る限り、船体に『やせ馬』が目立ち、きちんと整備されていたのだろかと思ったものです。

ところで、お手間にならない程度でお伺いしたいのですが、前作のパッケージは長門。広告バナーの戦艦も長門。開発中の2も長門。GSとしてはこの戦艦に思い入れがあるのでしょうか?逸話などを披露していただけますと、うれしく思います。

[2909] おっ、トップが替わってる! 投稿者:占守 投稿日:2003/06/04(Wed) 21:30  
メモリやHDD容量条件拝見しました。何とか我が家のPCでも大丈夫そうです。
GSさんもいよいよラストスパートに入ったようですね!

[2908] 重ねて感謝です。 投稿者:鍬取る工兵 投稿日:2003/06/04(Wed) 20:06  
追い込み作業で、忙しい中更に詳しく
ご回答頂き感謝いたします。
この上メールで、お手を煩わせるのは恐縮ですので
事後は発売を楽しみに待ちたいと思います。

[2907] Re[2906]: 有難うございます。 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/04(Wed) 15:48  
> 外交ルールの強化の他に、改良項目に連合軍の動向を含む
> 戦局の報告の導入と有りましたので、てっきり独逸敗北の
> 遅延等でゲームに反映されていると思っていました。

「ドイツと英米ソがどんな関係にあるか?」はゲームに大きな影響を及ぼすよ。

> 畏まりました、掲示板が荒れては元も子も無いです。

いや、「掲示板が荒れるかどうか」ではなく「どうやってプレイしたら勝てるか」をプレイする前に知ったら面白くなくなっちゃうから禁句にしてるだけなんだ。

以降、ネタバレに絡む可能性がある質問、回答はメールでやりとりしたい。

[2906] 有難うございます。 投稿者:鍬取る工兵 投稿日:2003/06/04(Wed) 15:17  
お手をわずらわせてしまい、
大変申し訳ございませんでした。
また、お忙しい中でのご回答有難うございます。

>「日本の戦争指導が欧州情勢に影響を与えるや否や」
禁句だったのですね、大変失礼致しました。
外交ルールの強化の他に、改良項目に連合軍の動向を含む
戦局の報告の導入と有りましたので、てっきり独逸敗北の
遅延等でゲームに反映されていると思っていました。
特に独逸軍に貢献は考えませんでしたが、ソ連の参戦には
影響するのでツイ質問してしまいました。

>「日本の戦争指導が欧州情勢に影響を与えるや否や」と言う事については...
>これも前に書いた通り「言わぬが花」だ。
畏まりました、掲示板が荒れては元も子も無いです。
失礼しました。

[2905] Re[2903]: すみません 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/04(Wed) 14:45  
> 太平洋戦域の戦闘結果や通商破壊戦に戦略爆撃によって
> 発生する、戦況変化がどのように欧州戦にゲーム上
> 反映されるのかを知りたいのですが・・・・。

がっかりさせるようで申し訳ないが太平洋戦記2は太平洋戦争で日本が「なんとか生き残る道を模索するゲーム」である。
よって「なんとか欧州に影響を与えよう」とか「なんとかドイツの手助けをしたい」と言うゲームではない。
それどころか...
いや、これ以上は書かないでおこう。
せっかく外交を導入したのだから。

「日本の戦争指導が欧州情勢に影響を与えるや否や」と言う事については...
これも前に書いた通り「言わぬが花」だ。
ただ「ドイツといっしょになって世界を制覇しよう」ってやり方はあまり考えない方が良いと思うよ。
なにしろ日独伊防共協定を結んでおきながら「ノモンハンで日本と武力紛争の真っ最中であるソ連」と独ソ不可侵条約を結ぶ相手だから...
ヨーロッパ正面がフリーハンドになればソ連はいくらでもノモンハンへ兵力を投入できる。
そう思って慌てた日本がソ連と講和を結ぶと返す刀でポーランド侵攻だ。
早いと言うか、凄いと言うか...
ヒトラーやスターリンの外交観、戦争観は早差し将棋を見ているようだ。
この2人に仕えるのはさぞや大変だろうなあ。

[2904] 追記 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/04(Wed) 14:25  
艦尾重雷装潜水艦:
艦尾方向に対する重雷装潜水艦としては計画のみに終わったドイツ海軍の高速潜水艦UXXTC型がある。
この艦型の魚雷発射管はなんと前方6門、後方12門(発射管質は船体中央)であった。
どうやって使うんだろうね。
水中高速潜水艦だから一目散に逃げながら撃つんだろうか?

サムナー型の砲配置について:
フレッチャー型からサムナー型への発達経緯については少々疑問がある。
双方の側面図を見て貰えれば判るのだが艦橋及び煙突の位置などレイアウト的にあまりにも差異が少ない。
全長が3p、全幅が48p大きくなっただけなので船体サイズも殆ど変わらない。
だが砲火力は側面火力で1.2倍、前方火力では2倍だ。
だったらどうして最初かっらサムナー型を建造しなかったのだろう?
そしてリバモア型とフレッチャー型を比較すると船体が大型化していながら兵装面で「ほとんど強化が見られない点」が疑問となる。
これは仮説だが米国に於ける12.7p連装砲塔の生産状況が大きく関係しているのではあるまいか?
12.7p連装砲塔には戦艦、空母、巡洋艦などに装備された装甲の厚いMK28とサムナー型やギアリング型に装備された軽量のMK38の2タイプがあるがMK28が戦前から生産されていたのに比べMK38が生産されたのは1943年になってからであった。
MK38なくしてサムナー型はない。
果たしてMK38の開発が遅れたからサムナー型の建造が遅れたのか?
通説では「サムナー型はフレッチャー型の拡大強化型」だが果たしてそうなのだろうか?
フレッチャー型を「MK38の量産が間に合いそうもないのでサムナー型に単装砲を装備した暫定型」ととらえる事もできるのではなかろうか?
すなわちリバモア型に続く米海軍主力駆逐艦の基本型をサムナー型としフレッチャー型を「リリーフ」とみなすのであるが。
第2次世界大戦に於ける米海軍最多建造駆逐艦をリリーフと考える事には異論をもつ方が多いであろう。
僕としても確たる証拠は何もない。
単なる仮説である。
世界の艦船「アメリカ駆逐艦史」の92頁にサムナー型が「12.7センチ単装砲6門の搭載を予定したが、途中で実用化が可能になった連装砲3基に改正した。」と記載されている事や同書の145頁で「ネックになっていた損傷時の応急操作が発電器能力の増強で対応できる見通しがついた為、12.7センチ連装砲3基を搭載し、砲力を強化した。」とあるのは承知している。
だが、だとすれば単装砲6基装備のサムナー型とはどんな艦容か?
単装砲6基と連装砲3基では全長が異なるだろうしもはや同一艦型と言えないであろう。
それに比較しフレッチャー型とサムナー型が同一サイズで同様なレイアウトなのは偶然の一致か?
それでは単装砲と連装砲の換装に於いて別の例を探してみよう。
古鷹型の場合はどうか?
単装砲装備で竣工後に連装砲装備の青葉型が略同型艦として建造され古鷹型もまた連装砲装備に改装されている。
単装砲を連装砲に換装する巡洋艦があるのだから「連装砲を便宜上、単装砲に換装した駆逐艦が存在してもさしておかしな話ではない。
僕のいわんとする所は「艦首に連装砲塔2基を装備した駆逐艦」は「なりゆきで建造された拡大強化型」ではなく「無条約時代の本命として建造された駆逐艦なのではないか?」と言う事である。
更に「ほぼ同一船型で単装砲装備型がフレッチャー型、連装砲装備型がサムナー型」と言う考え方もできよう

昔、サムナー/ギアリング型には何回か乗艦見学する機会を得たが当時、新鋭艦だったノックス型フリゲートなどに比べ「なんか古くさいなあ。」と言う印象だった。
そのころは僕もまだ「古い物の良さ」が判らない年頃だったのである。
「もっと良く見ておけばよかった」と後悔しても遅い。
なにしろ今じゃ外国にいかないと見られないからねえ...

[2903] すみません 投稿者:鍬取る工兵 投稿日:2003/06/04(Wed) 12:58  
太平洋戦域の戦闘結果や通商破壊戦に戦略爆撃によって
発生する、戦況変化がどのように欧州戦にゲーム上
反映されるのかを知りたいのですが・・・・。
多分既に語られていると思うのですが、
上手くレスを見つけられません。

討論箇所又は上手な検索式を、このウス馬鹿野郎めに
教えてくださいませんでしょうか?

[2902] レスありがとうございます 投稿者:友蔵 投稿日:2003/06/04(Wed) 12:58  
KZY様、阿部社長レス有り難うございました。
ただ、「丸」(最も26年前のもの)で扶桑型戦艦の特集ございまして、この中の記事で「この艦が斉射を行うと3番砲塔と4番砲塔の間で一瞬真空状態となるため3番、4番砲塔からの命中率が劣り「2流戦艦」というありがたくないあだ名をもらった」なる記事もございましたので背負い砲塔に少々疑問を感じるようになっていたものです。
また、大和型の3連装主砲も斉射の時は同時に発射するとやはり各砲の間で(砲塔ではない)真空状態生じるため0.2秒の差をつけて発射したとありました。

[2901] Re[2898]: 素朴な疑問 投稿者:阿部隆史 投稿日:2003/06/04(Wed) 11:26  
既にKZY氏から出されている回答とだいぶ重複する事になるが...

>まず、潜水艦ですが、「なぜ欧米のものと違い後部発射管がないのか。

米独潜水艦が後方発射管を多く装備した理由は「対潜艦艇への反撃用」と「第2撃用」にある。
当時は結構、再装填に手間がかかったんだね。
そのせいもあってか第2次大戦後にドイツが量産した潜水艦では「装填装置なしで発射管は艦首のみ8門」としている。
日本の潜水艦は対潜艦艇に追い回されたり反復攻撃の機会があったりする「通商破壊戦」を意識していなかったので「1回に掛け金の全てをかける艦隊決戦」に相応した艦首重雷装化へ進んでいったと考えられる。
ちなみに米海軍のサーモン型と日本海軍の丙型は双方とも53センチ魚雷発射管8門を装備しているがサーモン型は前後に4門ずつ丙型は前部にのみ8門装備していた。
日米に於ける潜水艦用兵構想の差異をうかがわせる顕著な例と言えよう。

>なぜ備砲が欧米のものと違い後ろ向きなのか?

まず主要日本海軍潜水艦の備砲配置を見てみよう。
前方 機雷潜、海中、海大、巡潜2,巡潜3、丙型、中型、丁型
後方 甲型、乙型、特型
前後 巡潜1、丙型改
なし 小型、高速型、高速小型、潜輸

ご覧の通り日本潜水艦といえど大部分は前方に砲を装備しており後方のみに装備していたのは航空潜水艦だけなのである。
理由は簡単、前方にはカタパルトが装備されていたからだ。
固定式カタパルトは艦首に装備するのが最善策(イタリア巡洋艦で多用された方式。日本海軍でも旋回式カタパルトが実用化される前は巡洋艦の艦首に発艦装置を装備していた。なお固定式カタパルトの装備例としては英海軍の大型艦などで多用された船体中央横撃ち式が有名である)と言えよう。
カタパルト発進させる時、艦は航空機が横風を受けないよう風向きと平行して航行するのだがこの時、風上に艦橋があると気流が乱れてしまう。
よって巡潜2型や巡潜3型(なんと巡潜3型ではカタパルト装備の為に砲火力が低下するのをきらい14p40口径連装砲を装備している)など初期の航空潜水艦で導入された艦首:砲、艦尾:カタパルト形式は甲型以降、艦首:カタパルト、艦尾:砲へ改められたと考えられる。

> なぜ主砲は後ろ向きのものが多いのか、なぜ背負い砲塔が多いのか?。

艦首へ背負式に砲を配置すると「視界が悪くなり繰艦に難をきたす」か「艦橋を高くせざるをえなくなりトップヘビーになる」といった弊害が生ずる。
ただでさえ前方武装の強化はトップヘビーの要因となりやすい。
艦橋を大型化しなかったとしてもだ。
その理由は多くの場合、艦首部は艦後部に比べ甲板が1階層高くなっているからだ。
この訳は「フネは前に向かって進むので艦首部は凌波性がよくなければならない」からである。

さて日本海軍にも前方火力重視型の駆逐艦は存在した。
竣工直後の初春型(昭和8年)だ。
僅か1400tの船体に12.7p砲5門と61p発射管9門(次発装填器付)を装備した重武装艦である。
どのくらい重武装か昭和2年に最終艦が竣工した1315tの睦月型と比べてみよう。
まず前方火力だが睦月型は12p1門(弾頭重量20kg)に対し初春型は12.7p3門(弾頭重量23kg:計69kg)を連装1基、単装1基の背負式配置で火力の増加は約3.5倍!
魚雷兵装が睦月型の61p発射管6門の6発に対して次発装填器を考えると61p発射管9門の18発で火力増加はこれまた3倍!
(初春型からは酸素魚雷になったから3倍どころじゃないって話もあるがデザイン上の話題なのでここでは触れない)
そして排水量の増加は1315tに対し1400tだからたったの1.06倍。
このしわ寄せがトップヘビーとなったのである。
1.艦首に背負式砲配置したのでトップヘビー
2.視界をよくする為、艦橋を大型化したのでトップヘビー
3.魚雷発射管も背負式配置としたのでトップヘビー
かくして「友鶴事件」を経て初春型には改修工事がなされ上記3点は全て改正されるに至った。
一方、艦首に背負式砲配置を採用しトップヘビー化を無視した米海軍はどうなったか?
ハルゼー台風によって駆逐艦3隻の転覆事故を迎えたのである。
まあ前方火力を強化したいのは山々であったのだろうが...
どこの海軍も「一度は通る道」なのかも知れないね。

>反行戦の場合米国式が有利となるのではないでしょうか。

うん、戦いとなったら有利だ。

日本海軍主力艦の砲配置についてはまた今度。
まあ英海軍の影響が非常に強かったとだけは言えよう。
連装砲の場合、左右砲を別に撃つ事で射撃速度を向上させる意味合いもあったし「連装砲を多数装備した方が全長が長くなる代わりに全幅が短くなるので速力向上が見込める」ってのが高速戦艦化を目指した日本海軍にマッチしたってのもあるしね。

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